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【エッセイ】す

僕は”日本強酸党”を自称するほどすっぱいものが大好き!スローガンは「確かな野党と確かな酸味!」


いつも一升瓶で酢を買っている。

先日、友達と家で中華を食べていて、僕がキッチンからおもむろに一升瓶を抱えてそのままそれを料理にドボドボ~とかけたものだから友人がビックリしていた。「何それ!?お酒(日本酒)を酢豚にかけるの!?」

「いやいや、ただのお酢だよ~」と。
逆に「この人は何を言うてるんや」と一瞬思ったが、そうか、一升瓶といえば一般的には酒か焼酎で”酢”を想像する人の方が少ないか、ということを理解するのに十秒ほどかかった重病。



ということで、さすがに一升瓶からの直接料理投入!はアレかなと思い、百均でちゃっちいお酢入れを買った。

瓶でチビチビ出てくるのが許せなくて、プラ製の安物にしてしまった。ムニュっとしたらブッシャ―!と勢いよく出るのが、いい。けどまぁ、見た目がチープだこと。(笑)


中華料理店で担々麵を食べる時、僕はテーブルにある酢の瓶を全部入れたりする。それは「好き」を通り越えた、敬愛する酢との闘い。むせたら負け。むせない自信がある。全て飲み干したら勝ち。戦いはいつも静かに始まる。円卓リングで麺をすすりだすすと、酢を補充しないといけない店員は嫌な顔をするし、同席の友人は「隣にいても酸っぱい」と苦情を言うが、決闘ファイターの耳にそんなこと一切入ってこない。敵はいつも目の前にしかいない。


漢字はややこしいので、ひらがなで書いてみた。



よくよく見たらめちゃくちゃかっこいいじゃない!何、この文字!?

とめ。はらい。そり……習字のあらゆる要素が入ってる。丸の部分もくるっと美しく書くのにセンスが試される。畏怖!


ただのマッキーで書いたのに、その一文字に惚れ惚れ、記念撮影。


「に」でも「へ」でも「ぽ」でもよかったのかもしれないけど、「す」という『一文字の調味料』ってやっぱり”唯一無二”=僕のポリシーにも合う。オンリーワン。何ものにも代え難い存在(でありたい)。


一升瓶が切れた。全然入ってなかった。

また買いに行こう→

クスっと笑えたら100円!(笑)そんなおみくじみたいな言霊を発信していけたらと思っています。サポートいつでもお待ちしております。