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「奥手なひと」に関して思うこと

先日、少しだけ考えたことがありまして。

自分から行動を起こすことがどうしても苦手な人に出会うことがあります。自分のことに関しては迷わず行動できるのに、他人を相手にすると途端に尻込みしてしまう「奥手」なひと。私もその1人です。

私は、そういった人たちは「自分の行動に責任を負いたくない人」なのだと解釈していました。失敗を恐れてリスクを冒そうとしない、ちょっぴり無責任な人なのだと。(自分への戒めも含めて)
ですが最近、少し考えを改めました。

「奥手」な人たちが恐れている「責任」の範囲は、実は果てしなく広いのかもしれない、ということに気付いたのです。

例えば、こちらから提案したお店に行って、そこで出されたパスタの量がびっくりするくらい多かったとき。
例えば、見たいと誘った映画があんまり面白くなかったとき。
例えば、出かける約束をしていた日に急に雨が降り出したとき。
私はいつも、相手に申し訳ない気持ちでいっぱいになります。

たとえ落ち度がなくても、自分の行動がきっかけで相手が少しでも嫌な思いをすると、それをすべて「自分の責任」と抱え込んでしまうことが、「奥手である」ということなのかもしれません。
だからこそ、自分から行動を起こすことを躊躇ってしまうのだろうな、と。

考えてみれば、気軽に「このお店行かない?」と誘ってくれるような人が、いざ運ばれてきた山盛りのパスタを目の前にして、「ごめんなさい…」としょんぼり落ち込んだりすることは、あんまりなさそうです。

そう考えると、「奥手なひと」というのは無責任というよりも、むしろ「とっても責任感の強いひと」なのではないか、と思い至りました。
案外、悪いものではないのかもしれません。

そんな、小さな発見のお話でした。
ご覧いただき、ありがとうございました。

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