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秋が怖い!
食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋、芸術の秋、
すごしやすくておでかけにももってこい、
空気が澄んでいてすがすがしく、金木犀のかおりも紅葉もぎんなんのにおいもすてきな秋!
だけど私は秋が苦手である。たぶん。
ということを、あらためてここ数日のあいだで思い知らされている。
いつもとの変化
寝ても寝ても眠い
まず、これは1、2週間前からのことなのだけど、
寝ても寝ても眠い。
朝、異常に起きれない。
常にやりたいことたくさんマンなので基本は夜更かし大好きで、〈もう寝なきゃ…〉というマインドがデフォルトなのだが、人生ではじめてレベルに〈今日、夜寝るの楽しみだな〜♪〉と、先週のうち3日くらい、ワクワクしながら寝る準備をした。
この前の休日は12時間くらい寝てしまった。
いつもと睡眠時間は変わらないはずなのに、今日は仕事で一瞬ぼーっとしてしまった。
落ち込みをひきずる
小さなことですぐにモヤモヤするタイプなのだが、30年近くも生きてきたら多少は自分なりの処理方法も身についてきて、だいたいのことは1日寝ればそんなに気にならなく、そこそこのことも1週間もすればケロリとできるようになってきた。
のに、その、〈だいたいのこと〉に該当するような小さな落ち込みを、1日経っても2日経っても、まだ解消できずにいる…!
そしてなんだかよくない傾向だが、その落ち込み、ぜんぜん解消する気配がない。
やる気がゼロ、むしろなんかツラい
べ…べつにふだんからやる気がめちゃくちゃあるタイプというわけではないが、なんかぜんぜんやる気が出ない!
残業もいつもだったらやりたくないと思う気持ちが30〜50%くらいだったとして、今は70%くらい、"ヤダヤダ〜!"と思いながらやっている気がする。
そして、それは1つのことにかける労力についてもおなじで、別に気力・体力のおよぶ範囲内でサラッとできていたはずのことを、なんかいつもの1.3倍くらいの気力・体力をかけてがんばって、それで疲れている気がする。
いままでの経験から学んだこと
というのは、実は私は高校生のころからずっと秋が苦手である。
高校生〜大学生のあいだ、そして社会人になったばかりの頃くらいまで、夏が終わるとだいたい食欲が爆発し、異常につめこみ、太って、それで落ち込んで、というのを毎年のルーティーンかというレベルでやっていた。
そのせいなのか、もしくは順番が逆なのかはわからないが、秋から冬はいつも落ち込んでいる。
落ち込むと、ふだん以上にぐわーっと日記を書く傾向にあり、かつ私は自分の分析が趣味みたいなところがあるので、高校一年生から病み散らかすことを続けていた私は、大学3年生の頃だろうか、
〈秋冬は太るし、病むもの!!!〉
と結論づけていた。
いま思うと、歳の割になかなか的を得た答えを見つけたものだ。
ここ数年はバタバタと忙しく過ごしていたためそんなこともあまり感じなかったが、今年はひさしぶりに、来たな…という感じがする。
(いや、でも思い返すと去年も一昨年も、それなりに落ち込んでいた気もしてきた)
夏に活動しすぎたせいかもしれないし、歳を重ねたせいかもしれない。
もしかしたら、秋冬がデフォルトで、夏が元気すぎるだけかもしれないけれど。
うちにこもりたい。一生ベッドの上から出たくない。
と、ベッドの上でウンウンうなっていた大学時代を思い出した。
なにもない白い部屋で、一生本だけを読んで静かに朽ち果てていきたい。
と、新卒時代に毎日妄想していたことを思い出した。
(く…暗すぎる。)
そんな経験をかさね、今日ぼんやり思ったことは、
他者にとらわれず、静かにのんびり田舎で本を読んで映画を観て過ごしたいなあ。
ということだった。
激しさの程度の違いはあれど、考えることはずっと変わっていなくて笑ってしまう。
大好きな人の書いた、熟れたくだものをほおばるみたいなぜいたくな気持ちになれる文章が連なる本を読んだり、意味がわからないけどぼーっと観ているとじんわり幸せだったりうつくしさを感じる映画を観たい。
ついでに好きなものを食べてお酒を飲んだり、ときにはがむしゃらに運動したりしてくたくたになって頭をすっからかんにしたい。
…読書の秋、芸術の秋、食欲の秋、スポーツの秋、って、実はそういう…コト…!?
ただでさえさみしさや悲しさ、つらさを感じる秋なので、せいぜいそういうことでも大いに楽しんで、そのさみしさを紛らわせなさいよね、という先人たちの知恵かもしれない。
秋のことは大好きだ。
こんなことつらつらと並べといて、たぶんひと一倍、あるいはひとの二倍三倍くらい秋を楽しんでいる自負もある。
だけど怖い。
いつもウキウキしながら同時に落ち込んでもいるので、自分が分裂していくようなきもちにもなる。
これを書いているだけでなんだか意味もなくゆううつだ。
だからちょっとずつでいいから、秋とうまく折り合いをつけられるように、できたらいいね。
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