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LOVEばあちゃん

先日、頼んでいたおいしいみかんが届いたので、祖母の家に取りに行った。


祖母の家を出てからそろそろひと月になる。

2週間前には引っ越しの後片付けをしに一度顔を出しているので、そんなに久しぶりという気もしない。

2週間前は駅前で売っていた大福を、今回はもらいもののりんごを持ってたずねた。

少し前まで住んでいた家を"たずね"、すこし迷ったあとで鍵は持っているけれどインターホンを押すのがなんだかへんな気持ちで、すこしさみしい。

私が祖母の家に着く少し前までちょうど別の親戚が訪れていたようで、お土産の銘菓をコーヒーといっしょにご相伴にあずかる。
あたたかく、心の底から落ち着く祖母の家のリビングでその大好物のお菓子をさっそくほおばりながら、ゆっくり世間話など。

まだひと月も経っていないのにお互い話すことは尽きなくて、気がつけば2時間がすぎていた。

2週間前に来た時も思ったけれど、なんだかいっしょに暮らしていたときよりもずいぶんしっかりと話す時間が取れている気がする、と思い祖母に言うと祖母も、ちょうどそう思ってたのよおと言った。
これくらいが案外いいのかもね、などと笑った。

一緒に住んでいたときはお互いかなり生活時間がずれていて、朝は平日のうち2日間のあわただしい時間しか顔をあわせなかったし、夜は95%残業か遊びでわたしが帰る頃には祖母は寝ていたし、おやすみの日はわたしが朝から晩までひたすら遊び歩いていたし。

離れてわかる祖母のありがたさ。
次は早くて年末、遅くて年始なのでそれまでにまた、話すことをたくさん考えておこう。

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