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エッセイの話

初めて自発的に買ったエッセイは
星野源さんの『そして生活はつづく』
だった。

それまではずっとフィクションしか読んで来なかった。
国語の説明文も信じられないくらいつまらないし、手に取るのはフィクション、フィクションまたフィクション。しかも大体がミステリー小説。だいぶ偏った本の虫であった。

そんな中、本屋を練り歩いていたら星野源さんのエッセイ本を見つけました。生まれて初めて自発的に手に取ったエッセイ。
星野源さんが好きな私は、迷うことなく購入し、早速読んだ。
お、面白い、面白すぎる、何だこの作品は。
母親から心配されるほど大爆笑しながら読んだ作品。この衝撃を今でも鮮明に覚えている。
その数年後、今度は『いのちの車窓から』の文庫本版が発売された。
本当に面白いのに、深かったり、刺さったりする。フィクションにはない魅力が詰まったジャンルである。
手が止まらなくて3時間以内には読めてしまっている。本当にすごい。

そして数ヶ月前、ダ・ヴィンチ・恐山さんの『キリンに雷が落ちてどうする』を購入した。
読書をすること自体が久々だった。
でもそれでもなかなか手が止まることなく、
結構早く読み終えてしまった。
それくらい本当に本当に面白かった。
また本を読みながら笑っていた。

あまり自己啓発本が好きでは無い。
なんとなく人生はこうあるべきだ、こうしなきゃダメだと言われてる気分になる。
顔も知らない第三者に自分の人生を指図されてるような気分になる。そして、書いてあることができてないような気がするとちょっと悲しくなる。

でも、エッセイはなにか違う。
スっと自分の中に入ってくる。
その筆者の考え方がじわじわ私の中に入ってきているような感じ。
筆者の生活の中の、この考え方いいな、この捉え方いいなを少しだけ貰って自分の生活にも筆者の生活のエッセンスのようなものを取り入れてるような感覚。

今でもフィクションの作品を手にとる事が多いけれどたまには、エッセイ本も手に取るのもいいですね...

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