空を飛ぶという事を知る。

 少し誤解を呼ぶ題名にしてしまったかもしれません(笑)

キャッチーな題名にしてみたくて!

 残念ながら、私はエコノミー席にシートベルトをして座っていただけです。

 この記憶もしっかりしたものでは無いのですが、すりガラス越しの記憶をつらつらと思い出しながら書いてみたいと思います。

 何処に向かう時なのか、忘れてましたが(笑)初めての飛行機は羽田空港からだったと記憶しています。

 今までの人生で公共の交通機関で一番の豪華さと、重々しさが共存している、独特な緊張感を与えてくれる、この羽田空港に衝撃を受けたのはハッキリと覚えています!
何に衝撃を受けるかって、やはり先ずはその巨大さだと思う。小学生の時の限られた経験から、最大の空間を持っているのが通っていた小学校そのものである。
あの、静けさもまた小学生にはインパクトがあった(笑)
小学生の集まる小学校は、逆に静かな所が極端に少ない。パッと思いつくのは道徳室と音楽室位だ。後はどこに居ても五月蝿い。一方、空港は基本は大人が主導権を握る空間なので基本は静かである。

 そして、手荷物検査。

制服を着た大人たちが、常に緊張感を発しながら鋭い目つきで悪い人がいないかチェックしているのである。
これには、これから何が始まるのか分からない小学生低学年の私も生唾を飲んでしまう程である。インフルエンザの予防接種を待つ時の様な恐怖感と言えば、少しは伝わるだろうか(笑)

 自分の荷物をベルトコンベアーに乗せて、自分は鉄の門をくぐるのである。小学生だからといって、制服を着た大人達も表情を決して緩めない。私達は感情は、等の昔に捨てている!!みたいな感じで自分の仕事を遂行している。

予想や想像とは、多少なりとも経験がないと出来ないものである。この時の私はもう想像や予想をできる範囲に無かった。鉄の門をくぐる大人達。通った後に、青信号が出る大人や赤信号が出る大人。

赤信号が出ると、別場所に移動させられ、まな板の鯉のように、両手を上げた大人が身体に変な棒を当てられ、何か質疑応答している。

こんなもの見せられた小学生の僕は多少チビってもしょうがないと言うものである。

そして、とうとう自分の番である。この鉄の門を両親と一緒に通る事は許されず、一人で歩ききれとの事。

 知っている人は分かってくれると思うが、ネバーエンディングストーリーの恐怖だか、悪い心を持っていると撃ち殺される門みたいなシーンがあるのだけれど、そのときの私の心境は、インフルエンザから映画の世界まで膨れ上がっていた!!

結果は、もちろん青信号!小学生があの門で引っかかる様なモノは持っていないのが普通である。

もう、飛行機に乗る前から満身創痍と言うか、緊張から全身の筋肉に力が入っていたのが緩み、どっと疲れてしまいました。

飛行機に登場してからのお話は、またの機会に(笑)


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