すべては「自由に生きる」ため。
"経済的自立"。
それが自分を「自由」にいざなってくれるキーである。自由に生きるためにはどのようにお金と向き合うべきかということを、著者から著者の娘にあてて書いた一冊。
Youtube大学であっちゃんが紹介していたのをきっかけに手にとってみました。アメリカの投資市場をベースにした話であるため、初心者の私には、どこまでがアメリカの話でどこが日本の市場にも当てはまるところなんだ…?と、やや混乱してしまいました。
ただ、主張の筋としてはいたってシンプル。
*支出は稼ぎより少なくする
*余りは投資する
*借金をしない
この3つの原則に従うことが大事。
■ハイライト
これも、本書の冒頭で記載されているたとえ話なのですが、すごく印象的でした。
たとえ話——僧侶と大臣
仲のよい少年が2人いました。彼らは別々の道を進みました。
1人は質素な僧侶に、もう1人はお金も力もある王様側近の大臣になりました。
何年もあと、2人が出会いました。
でっぷり太った大臣は、やせてみすぼらしい僧侶を見てかわいそうになりました。
助けようと思い、大臣は声をかけました。
「王様の役に立つ方法を学べば、米と豆しか食べられない生活をしなくて済むよ」
僧侶が応えました。
「米と豆で生きる方法を学べば、王様のためにあくせくしなくて済むよ」
ほとんどの人は極端な2人の中間のどこかに自分を当てはめるでしょう。私は僧侶に近いほうがよいと思います。
経済的自立とは、お金を稼ぐことであると同時に、控えめに生きることでもあると気づきました。
「足るを知る」。
それができることで、自らを縛り付けるものから自らを解放し、「自由」になることができるのかもしれません。
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