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「誠実なクズ」としてのポリアモリー

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お互い合意の上で複数の人と同時に恋人的な関係を持つ「ポリアモリー」をパワポを使って紐解いています。
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#とは

嫉妬を構造化したらポリアモリーになった。

今日は自分が「ポリアモリーかも」と感じた時の話をしようと思う。 ポリアモリーとは、お互い合意の上で複数の人と同時に恋人的な関係を築く恋愛スタイル。対義語はモノアモリー(恋人は一人という価値観)。過去のシリーズはこちら。 ■嫉妬に悩まされたモノアモリー時代モノアモリーは「恋人(パートナー)1人派」、つまり今「普通」とされている恋愛のスタイル。僕も多くの人たちと同じように、人生の大半をこの前提で生きてきた。 一方で、嫉妬という感情に悩まされたのもモノアモリー時代のことだ。

「ロマンティック・ラブ・イデオロギー」と「リレーションシップ・アナーキー」はバンド名じゃないけど、パンクロックな気がする。

ポリアモリーを知ってから色んな価値観がひっくり返された。 でも、ひっくり返った価値観で生活をしてみると「むしろ、こっちが表だったじゃないか」と思うことがよくある。 ロマンティック・ラブ・イデオロギー と リレーションシップ・アナーキー この「2つの言葉」もそれをよく表している。 今日はそんな話。 ポリアモリーとは、お互い合意の上で複数の人と同時に恋人的な関係を築く恋愛スタイル。対義語はモノアモリー(恋人は一人という価値観)。過去のシリーズはこちら。 ◾️現代価値観への

ポリアモリーと3つの山

よく2人で食事にいく異性がいる、と話すと「なんで付き合わないの?」と言われる。 何年も付き合っている恋人がいる、と話すと「なんで結婚しないの?」と言われる。 逆に聞きたくなる 「なんでそう思うの?」と。 そこで今日は、これらの発言が生まれる背景について考えてみた。 友人・恋人・家族という3つの関係について、ポリアモリーを実践して変わったこと、モノアモリーとの価値観の違いについて連休にモヤモヤしながらまとめてみた。ツッコミどころは満載な気もするが、読んでもらえると嬉し

同じポリアモリーでもこれだけ違う。

ポリアモリーについて話し合うポリーラウンジに参加してきた。ずっと興味はあったものの、正直「秘密結社みたいで、なんか怖い」と思っていたこのイベント。 今日はそんなポリーラウンジの概要と、そこで得た新たな発見についての第一弾。 ポリアモリーとは、お互い合意の上で複数の人と同時に恋人的な関係を築く恋愛スタイル。対義語はモノアモリー(恋人は一人という価値観)。 過去のシリーズはこちら。 ■わからなくなったのは、理解が深まった証拠まず概要だが、ポリーラウンジとは有志で集まった「ポリ

「サルたちの嫉妬」から考えるポリアモリー

ポリアモリーを公言してから 多くの人からポリアモリーについて聞かれるようになった。 僕は研究者ではないけど「せめてその歴史や学術的な知識は押さえておこう」と最近は関連書籍や文献を読むようにしている。そんな中で最近購入した「ポリアモリー 恋愛革命」がなかなか衝撃的だったので、今日はその話を。 ポリアモリーとは複数の人と同時に恋人的な関係を築く恋愛スタイル。対義語はモノアモリー(恋人一人派)。過去のシリーズはこちら。 ◾️4万円のポリアモリー本この本、日本では2004

性別だけじゃない。関係性だってグラデーションだ。

僕がはじめてLGBTの概念を知った時、印象に残ったのはこの図だ。 恥ずかしながら、それまで性別とは男女の2択だと思っていた。それが一気に6倍にもなるなんて思いもしなかった。 赤か青かじゃない、性別はグラデーション。LGBTの象徴である虹色にはそんな意味も込められている、という話を聞いてさらに腑に落ちた。 このマガジンのテーマである「ポリアモリー」はよくLGBTと比較される。LGBTとポリアモリーはまったく別の話だが、共通する点があるとすればこの「グラデーション」であると

西野カナとNIKEの決定的な違い。

僕も参加予定の福岡で開催されるポリーラウンジ(ポリアモリーについての座談会)に福岡大学の鈴木准教授も参加すると聞いて、著書を読んでみた。 とても興味深かったので、今日はその話を短めに。 ちなみにポリアモリーとはお互い合意の上で複数の人と同時に恋人的な関係を築く恋愛スタイル。対義語はモノアモリー(恋人は一人という価値観)。過去のシリーズはこちら。 ■トリセツはガラパゴス化した日本恋愛の象徴恋愛に対する価値観の変遷をわかりやすくユニークな視点で紐解くこの本(オススメです)。そ

「り」は離婚の「り」

僕には6歳の息子がいる。 「いる」と言ったが法律上の親権はないし、扶養家族でもない。 3年前、僕は彼の母と離婚をした。 ただ今となっては息子は隔週で僕の家に泊まりにくるし、元妻と3人で食事もよくいく。さらには年に2回、元家族旅行というイベントすらある。彼の母との関係は良好だ。ただ離婚をしているだけで。 でも先日、保育園の参観日で「小さな事件」があった。今日はそんな話。 少しセンシティブな話を含みます。気分を害する人がいたら申し訳ありません。 ■離婚を子供に

キリスト教がセフレを認める日。

セックスに厳しいキリスト教で唯一許されているのが「子供をつくるためのセックス」だ。従ってカトリックでは、避妊した上での性行為など、子供を作ることに結びつかない性行為は、結構な罪になる。 東京大学で人文科学を専攻し、現在は福岡大学の准教授を務める鈴木隆美さんの本にはこんな記述がある。 え?じゃあ現代におけるセックスの大半は認められてないってこと!?今日はそんな疑問をパワポで紐解いてみた。 ■セックスの線引きと、プロテスタントどのセックスはよくて、どのセックスがダメなのか?

ガマンを愛情に変換する社会。

「子どもがかわいそう」 離婚した時、 ポリアモリーを公言した時、 何度かこの言葉をかけられた。 ただこの言葉にはずっと違和感があって、その感覚について考えていたら、意外な構造が見えてきた。 今日はそんな話。 ポリアモリーとはお互い合意の上で複数の人と同時に恋人的な関係を築く恋愛スタイル。対義語はモノアモリー。過去のシリーズはこちら。 ■ガマンの基本構造「子どもがかわいそう」発言には含みがある。 「子どもがかわいそう(だから、子どものために○○するのはガマンしなよ

今はまだ、アートの力に頼りたくない。

ポリアモリーを語り出して9ヶ月。 発信を続けると、ご褒美のように良い出会いに恵まれる。 わずか1年足らずで、たくさんのポリアモリーの実践者たちに会って、話をすることができた。 ポリアモリーをどう理解してもらうか? 実践者の境遇や立場は違えど、これだけはいつも共通のテーマだ。 今日はその中でも印象に残ったアプローチについて。 ポリアモリーとはお互い合意の上で複数の人と同時に恋人的な関係を築く恋愛スタイル。対義語はモノアモリー。過去のシリーズはこちら。 ■パーソナ