見出し画像

#4 Sunday Morning ~episode 1~

日曜日の朝は ゆっくりと目覚める。

寒い朝は膝丈まであるローブを羽織り、眠気覚ましにコーヒーを淹れる。
うちで常備しているコーヒーは3種類。
今日は、ボリビア産の豆を使ったライトローストのコーヒー。

朝霧が光る庭を眺めながら、豆を挽く。
この機会音が、脳のスイッチをオンにしてくれる。
マグカップに湯を注ぐと、冷たい空気が充満した部屋の中にコーヒーの香りが立ち昇る。

この時間が愛おしい。

マグカップ片手に愛犬を抱き、そのままリビングへ。
我が家のリビングにTVはなく、レコードプレーヤー1台があるのみ。

レコードを選び、スイッチを入れ、針をそっと落とす。
この一連の儀式は、手順を考えることはなく、ただ無の中で行われる。

日曜の朝というものは、そういうものなのだ。

 

日曜日の朝は、たいていこの曲から始まる。

Maroon5の"Sunday Morning"

ドラム音に続き、優しく軽快なピアノサウンドのイントロに続いて歌がはじまる。

Sunday morning, rain is falling
Steal some covers, share some skin (Like that)
Clouds are shrouding us in moments unforgettable
You twist to fit the mold that I am in
<和訳>
日曜の朝、雨が降っている
シーツを引き寄せて、肌を寄せ合わせる
雲が僕らを包み込み、忘れられない一時
君は身体をよじらせ、僕はそこへ収まっていく

ワンシーンを1枚の写真に収めたような歌詞。
英文で歌詞を読むと、非常にシンプルな歌詞になっている。

サビの歌詞は、このように続く。

That may be all I need
In darkness, she is all I see
Come and rest your bones with me
Driving slow on Sunday morning
And I never want to leave
<和訳>
僕に必要なのは多分それだけで
暗闇の中で、見えるのは彼女だけ
さあ、一緒に安らごう
日曜の朝、ゆっくり始めよう
このままどこへも行きたくないよ

この歌詞の後は、彼女との愛の触れ合いが始まる。

時々、歌詞を英文で読むと和訳したものよりも作詞したアーティストの思いがシンプルにが入ってくるものがあるが、この曲もその一つ。

バンドのヴィーカルは、アダム・レヴィーン。
よく雑誌Safariのセレブが乗る車特集で登場する。
彼はクラシックカーが本当に好きなんだとわかる。

彼の甘い歌声に、軽快な音楽、日曜の朝にピッタリである。

ちなみに、アリシア・キーズの「UMPLUGGED」というライブ版のアルバムに、アダムレヴィーンと歌う”Wild Horses”という曲がある。

ローリングストーンズの歌を2人が甘く歌う。

この曲は、夜に焚き火をしているとき、ふと星空を見上げると頭の中で流れてくる。


日曜日の朝に話を戻そう。

こんなふうに、ぼくの日曜の朝は過ぎて行く。

朝食は、簡単にフレンチトーストのときもあれば、パンケーキのときもある。
ベーコンをカリカリに焼いて、葉のものを添えたら完成。

家族はまだ布団の中。

愛犬はストーブの前で温まっている。

そんな中、ぼくは一人 特別な日曜日をはじめる。


Sunday Morning 〜episode2につづく〜

この記事が参加している募集

朝のルーティーン

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?