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【#35】初回授業について(国語)

 4月は新年度を迎え、何かと慌ただしくnoteを更新している時間がありませんでした。

 今回は、新年度ということで初回授業で行うクイズを数問紹介したいと思います。

 初回授業では主に自己紹介や授業の進め方、成績評価についてなど教科についての話と自分自身についての話をするのがメインです。自分が学生の時も初めて習う先生がどのような先生なのか楽しみにしていた記憶があります。

国語の技能で特に自分が重要視しているのは以下の点です。

・与えられた事実・文章を正確に理解する。
→文章をしっかりと理解するには確かな語彙力が必要

・文章から得られる客観的な事実に基づいて回答を作成する。
→問題文では何が問われているかをその都度確認して問題に対して適切な答え方をする。

この二点を伝えるために以下のような問題を生徒に出題します。
知っている人が見れば有名な問題ですが、多くの生徒は知らないので頭を悩ませることになります。

父親が一人息子を連れてドライブに出かけました。
ところがその途中で父親がハンドル操作を誤り、電柱に衝突する大きな交通事故を起こしてしまいました。
父親は即死、助手席の息子は意識不明の重体になり、すぐに救急車で病院に運ばれました。
幸運にも天才外科医との呼び声の高い、その病院の院長が直々に手術をすることになりました。
助手や看護師を従えて手術室に入り手術台に寝かされた子どもを見るなり、院長は、
「私の息子・・・!」と嘆き悲しみました。
さて、これはどういうことなのか登場人物の関係性を教えてください。

生徒から出てくる答えは、「義理の父親」や「誘拐犯」などと言ったものですが答えはそう複雑ではありません。


正解は「医者は子供の母親」です。

「天才外科医」、「病院の院長」などのワードから男性を想像しがちですが、答えはとてもシンプルで単純です。ジェンダーに関する偏見を扱う問題としてはとても有名な問題ですね。

私たちの生活は実は多くの偏見に満ちています。文章から読み取れる客観的な情報から情報処理することの大切さと関連付けて話をしています。生徒も身をもって体験することができる良い問題だと思います。

次の問題も読む人によって答えが変わる問題です。ぜひチャレンジしてみてください!

あなたはバスの運転手です。 最初に9人乗って来ました。
次のバス停では4人降りて2人乗ってきました。
次のバス停でが4人乗って1人降りていきました。
最後のバス停で、おばあさんが、「運転手さんは私の息子と同じぐらいの年ね」と言って降りていきました。
さてバスの運転手は何歳でしょう?




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