喉のためにも、歌詞カードは紙に印刷しよう!
今日書きたいことは、タイトルで全て書いてしまいましたので、
あとは補足になります。
歌う時に、歌詞を何で見るか。
紙で見るか、スマホで見るか、テレビの画面で見るか。
大した違いじゃないかもしれませんが、
「喉を大切にしたい」と思っている人は、
なるべく、紙に印刷して見てほしいなと思います。
こういうこと書くと、
「じじい、うるせーな!」
と思うかもしれないのですが、
スマホで歌詞を見ながら思いっきり歌うのは、
喉にはあまり好ましくない負担がかかってしまっています。
なぜ負担がかかってしまうかというと、
”姿勢”と”力み”からです。
スマホを持っている時の姿勢は、
基本的に猫背になってしまいます。
(歌う時はここまでではないですが)
さらに、胸が閉じた状態になっています。
そして、りきみについてですが、
実際にスマホを持ってみてください。
この時点で、すでに力が入っているのを感じられると思います。
ましてや今の時代のスマホは、
ダンベルか?!ってくらい重いです。
つまり、ダンベルを持って歌っているのと同じ状態なのです。
スマホを持って、
顔が下を向き、胸が閉じ、力が入っている状態。
これはとても喉に負担がかかるのがわかると思います。
どの教室、どの先生に習ったとしても、
ボイトレを受けたことがある人なら、
一番最初に習うのはおそらく、
”腹式呼吸”と”姿勢”ではないかと思います。
ちょっとググってみただけでも、
OKの姿勢とNGの姿勢が沢山出てきます。
いい姿勢は、力みがなく自然体で、胸や喉が開いている状態。
悪い姿勢は、その逆です。
これは「いい声が出る/出ない」だけの問題ではなく、
喉に負担がかかってしまうかどうかの問題にもなっているのです。
ではどうしたらいいか、というと、
紙に印刷して、譜面台に置いて見るというのがやはりベターです。
そして、
なるべく見やすい大きな文字で、
なるべく目線の高さで見るのがおすすめです。
僕は、流し(=酒場でリクエストを受けて歌う仕事)をやっている時に、
ギターの上にスマホを置いて毎日3〜5時間歌っていました。
そして、喉を壊してしまいました。
数年経ちますが、いまだに完治はしていない状態です。(痙攣性発声障害≒声帯ジストニア)(風邪を引いて無理して歌ったとか他にも要因はありますが)
喉というのは本当にデリケートなもので、
一度壊れてしまうと、一生治らない可能性が高いものなのです。
そして、
買うことのできない超貴重な楽器なのです。
ギターとかバイオリンとか、
高い楽器が壊れると、もちろん悲しく、
何事にも変えがたいとは思いますが、
お金さえあれば、楽器自体は買えます。
しかし、喉という楽器はどんなにお金を積んでも、
一度壊れてしまったら、新しいものを手にいれることは出来ないのです。
一生音楽をやらないという人でも、
歌うことは人生の最高の楽しみですよね。
なので、大切にしてほしいな、と思います。
そう頻繁にスマホを見て歌うということはないかもしれませんが、
事前に準備をすることが出来るならば、
なるべく紙で、歌詞カードを用意してみてはいかがでしょうか。
読んでみて少しでも「いいな」とか「会ってみたいな」と思ったらぜひ会いに来てください!!