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要友紀子さんを支持する理由【参議院選挙2022】

7/10の参議院選挙まであと少し。

記憶にある限り、僕は選挙権を得てからの国政選挙は全部行っていると思うのですが、

「絶対にこの人に入れる!」

という候補者がいた選挙は一度もなく、
いつも消去法で、

「共産、社民、民主は嫌だけど、自民もいい加減にしてほしいからなぁ…今回はこの人かなぁ」

みたいな感じで投票していました。


しかし、今回の選挙は、

「絶対にこの人に入れる!」

という候補者がいます。


それは、要友紀子さんです。


要友紀子さんは、
「性産業の人たちのために」
という面が強く出ていて、

「性産業に関係ない俺が、なぜ支持するのか?」
と思われるかもしれないけれど、

要さんは、
「当事者不在の、法律の制定・改悪を阻止してくれる防波堤になってくれる」
と思えたからです。



僕の母親は地元でスナックを経営しているのですが、10年ほど前、閉店の危機にさらされました。

"風営法"を根拠に警察が取り締まりを強め、地元のスナックやキャバクラ等、水商売のお店がどんどん摘発、閉店に追い込まれたのです。

母は、
「次はうちかも」
とものすごい不安の中で過ごしていました。

なぜなら、
「風営法とはいえ、摘発の理由がよくわからない」からでした。

女の子がお酒を作ったらダメだとか、隣に座ったらダメだとか、何時までならいいとか、色々と噂が飛び交いましたが、正直よくわからず、
少なくとも、摘発された地元のほとんどのお店は
「今までは、それで普通に商売していた」人たちばかりなのです。

それが突然、「風営法違反」で逮捕、勾留、犯罪者扱いされたら、頭が真っ白になると思います。


噂によると、急に取り締まりが始まったのは、「地元の警察署長が変わったことによる、方針転換で、かつポイント稼ぎになるから」
とのことでしたが、真偽は不明です。

ちなみにこの時の結末は、
僕が警視庁に懇願のメールを送ったところ、
地元の警察署に連絡が行き、母に警察の方から電話があり、「安心してください」と言われ、実際に摘発はピタリと止んだそうです。
ただ、僕の行動が関係あるかどうか、その真偽も不明ですが。

このことがあってから、僕は「風営法」というものがあることを知り、かつ、

解釈の幅のある法律は、取り締まる人の考え方ひとつで、いくらでも厳しくも甘くもできる」

ということを学びました。



そして数年後、またもや風営法を根拠に、都内のクラブが大量摘発、倒産させられる出来事がありました。

やはりここでも「解釈の幅のある法律の怖さ」を知りました。

こちらは、ラッパーのzeebraさんが主導したロビー活動によって、なんとかおさまりましたが、
閉店したお店は戻ってきません



そして、今国会でいわゆる"AV新法"が可決され、即施行、女優さんをはじめ、下請けのパッケージ制作の人たちまで仕事が減り、収入源(=生活苦)の危機にさらされています。


これはまさに現在進行形で、予断を許さない問題ですが、この3つ(地元スナック摘発、クラブ摘発、AV新法)は共通点があります。

それは、
「当事者の存在が、完全に無視されている」
ということです。


リアルに想像して欲しいのですが、
・自分の仕事に関する法律に詳しいか?
・自分の仕事に関する法律が、新たに作られようとしていることを、常にウォッチできるか?

ということ。

そして、
ただ普通に地元で飲み屋をやっているようなおばちゃんが、
突然、自分に関係のある法律が作られそうとなった時に、それに気づいて、ロビー活動なんか出来るか?

ということです。

地元で飲み屋をやってるおばちゃんが、
昼はワイドショーしか見てないおばちゃんが、
国会を全部見てられると思いますか?
どんな法案が提出されてるか、調べ方を知ってると思いますか?
突然の摘発や、摘発されるかもという噂が立った時に、頼れる政治家や弁護士や有力者がいると思いますか?
自分が発起人となって、署名を集められると思いますか?


ちなみに、衆議院も参議院もここから法案が見れるぽいのですが、どこにあるかわかりますか?
そもそも検索しないとだし、たどり着いてもこんなにわかりづらいHPで、わからないですよね。



でも、そんなことは政治家も、法の執行者(警察)もおかまいなしなのです。

今の政治家の意識は、
「法律を作るのが仕事。ひとつでも立法したら、それが実績になる。当事者の悲鳴とか知らん」
だし、
警察は、
「法律で決まってるからねー」
でおしまい
なのです。
少なくとも僕にはそう見えます。

なら、自分たちみたいな無力な国民に出来ることはないのか?
自分が政治家になれないならば、好き勝手に法律を作られることを受け入れるしかないのか?

と、僕は憤りと諦めの日々を送っていました。大袈裟でなく。


でも、要友紀子さんという立候補者を見つけた時に、本当に世界に光が差したように見えたし、この人に政治家になってもらわなければ!と強い想いが芽生えました。


要さんは、今回は「性風俗で働く人たちを、労働者として、セックスワーカーとして、ちゃんと認めよう」ということを主張しています。

また、現職の政治家や活動家によって、
「性風俗の利用客を、犯罪者にして、性風俗をなくそう」
という動きに危機感を持ち、それを止めようとしています。

その理由や、性風俗の犯罪化がもたらす危険性については、要さんの書いたこちらの記事を読んでほしいのですが(5〜10分で読めます)、


こういった要さんの動きからわかるのは、

「理想を実現したいのはわかるけど、
まずは、現実・現場をちゃんと見よう。
当事者の話を、それを生業にしている人たちの声をちゃんと聞いた上で、
政治がやるべきことをやり、やらない方がいいことはやらないようにしようよ」

という姿勢です。

何も「性産業を、日本に公認して、推奨しよう」ということではないのです。

性産業に関しては、
「したい人は安全に働けるように、したくない人はしなくて済むような社会にしよう」
と言っているだけなのです。

そして、この「現場・現実主義」「当事者目線」こそが、
今の政治には本当に(×100)必要
なことだと思うのです。

AV新法や、風営法に限らず、
この2〜3年のコロナ禍では、飲食店が潰れるような政策が、簡単に施行されました。
それは、コロナ特措法という正式なものもあれば、まん延防止という曖昧で無責任な"お願い"ベースのものもありました。

これらは全て、現場無視、現実無視、国民無視の政治家がほとんどだからだと思っています。

こういう法律や法の執行は、
今後も続くでしょう。

しかし、そんな中に、要友紀子さんのような現実をちゃんと踏まえ、現場の声を"選挙の時だけではなく"聞いてくれる政治家がいたら、
きっと、最悪の事態は避けてくれるのではないかと思えました。

最善には出来ないかもしれない(だって、他の議員さんがちゃんとしてくれないから。国民民主の玉木さんは最近好きです。赤松健さん、くりした善行さんも応援してます)。
でも、最悪・独善を避けられるだけでも、すごくありがたい。



これは少し誇大広告になってしまうかもしれませんが、
「自分の知らないうちに、自分の生活に大きく関わる法律が、勝手に出来て欲しくない」
という人は、
要友紀子さんに投票するのがいい
のではないか、
と僕は思っています。


本当は、政治になんか関心持たずに、
楽しく、安心に暮らしていきたいのに、
今の日本の政治は、
「少しでも油断すると、簡単に生活を壊す」
不信感どころか危険の大きい政治だな、と感じています。


自分の1票は(あなたの1票は)、
必ず意味があるから、
ぜひ投票に行って欲しいです。


読んでみて少しでも「いいな」とか「会ってみたいな」と思ったらぜひ会いに来てください!!