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転職の際に大事なのは『どこに行くか』ではなく『なにをやるか?』

毎年この時期は企業の組織改編が起こったり、人の動きが激しくなる時期です。WEBニュースでは組織の統廃合&新設、人事異動のリリース等が流れ、SNSでは知り合いの「退職した/転職した」といった情報が溢れます。

そういう時期なので今年も退職&転職する方たちからありがたいご挨拶をいただいたのですが、その際によく聞く&聞かれるのが『次、どこ行くの?』ですね。これ、僕も当然のごとく聞くのですが、ふと「その質問ってそこまで重要じゃないな」と思いました(苦笑)。

本来大事なのは『どこに行くか?』ではなくて『なにをやるか?』ですね。
稀に(看板がほしくて)大きい会社に行くこと自体が目的になっている人がいますけど、それは例外として(苦笑)。
※もちろん大きい会社でなければできないことがあることも承知です。

現状の職場では満足できない何かがあるから退職をする。退職をしてでもやりたい『なにか』が重要であり、それが実現しやすい場所を転職先として選ぶ、という順番。このため退職を決めたのも、転職先を決めたのも『やりたいなにか』が中心にある。よって、もっとも大事な質問は『次はなにをやるの?』でした。
※・・とはいえ、もちろん「どこ行くの?」の質問もすれば「なにやるの?」も全部聞くんですけど(苦笑)。

これは振り返ると僕自身もそうだったな~と思って、転職を考える際には『どこ』が大事なんじゃなくて、『なにができるか』が大事なんですよね。


もはや転職が当たり前の時代ですし、小規模でも魅力的な企業が増えた(給料も小規模の企業の方が高い場合もありますし)こともあり、企業規模の価値は以前より低くなりました。そして益々この傾向は強くなると思います。
※『転職』だけじゃなくて『起業』の選択肢も以前よりやりやすくなりましたしね。

社員側はやりたいことがやれなくなったらすぐに他に移る。人生は有限なんだから、無理にその場所で我慢をして時間を費やす必要はない。
会社側からすれば、会社のために頭と時間を使ってくれる人はますます必要な存在になっていく。会社の継続成長のためには長期的な戦略が必要となり、そこに寄り添い続けてくれる人が必要なのにすぐに辞めていってしまう人ばかりだと何も実行&解決ができません。このため、会社側も継続して働いてもらうために社員に寄り添った動きが強くなっていくはずです。
「会社のために働くのが社員の当然の責任」なんていう一方的な価値観は益々廃れていくことでしょう。

お互いにWin-Winの関係でなければ付き合いは長く続かないものです。
会社も従業員も上下関係はなく、立場はさらに対等になっていくでしょう。

もはや大きい会社であっても安泰ではないし、財務的に安定している会社でも自身のキャリアにとって安定しているわけではない。
※もはや『企業』と『自分』はイコールの存在ではないですね。
最近のニュースでもチラホラ見かけますが、その会社でしか通用しない人に育成されて、突然リストラになるなんてことも起きるわけですから、そこは分けて考えていくべきでしょう。

うちの親の世代は『転職=悪』みたいな古い考えだったので、僕が転職するたびに「辛抱強くない」とか「一箇所でしっかりやらない人は大成しない」とかブツブツ言っていましたが(苦笑)、いまやそんなことはないというのは多様な人が活躍していることで証明されています。
※重要なのはその場その場で結果をしっかり残すことであって、在職している期間ではないですね。

・・なので、ますます『なにをやるか?』の視点が重要になっていく世の中なんだろうなぁと思いました。


働く際に『どこで働くか?』『なにをやるか?』と同じくらい大事な指標として『誰と働くか?』もありますね。この考えも今後ますます大事な要素になっていくんだろうなぁと思っています。

転職している人の話を聞くと、思ったよりも意外と「●●さんと一緒に働きたいので」という理由で転職している人が多かったです。
この人と一緒に働いていれば「いい刺激をもらえそう」「成長できそう」「楽しそう」「同じ考え方だから良いチームが組めそう」「信頼して自分の人生を任せられそう」など、理由は様々あれども人と人とのつながりを大事にして仕事をする人が増えている印象です。

まぁ、先述の真逆の人(楽しくなさそう/信頼できない/考え方が合わない・・等)と仕事をしていてもいい結果は生まれないし、無駄な軋轢やコミュニケーションコストがかかってしまうので、そういう考えになるのも当然のことと思います。


今回は時期的に起きた出来事もあり、思いつくままツラツラと書きました(苦笑)。人の価値観も時代の流れとともにアップデートされていっている(しかもひとりひとり多様だし)ので、自分や周囲にとってなにが大事かを見極めながら過ごしていきたいと思います(笑)。

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