見出し画像

その『失敗』の経験は尊い。

誰しも『成功』と『失敗』の経験はあることでしょう。
かの野村克也監督は『勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし』と述べたように『成功』については意外と分析が難しかったりするのですが、『失敗』についてはなにかしらの理由が明確にあったりします。

他にもエジソンの「私は失敗などしていない。1万通りのダメな方法を見つけただけだ。」という言葉も有名ですね。
後世に名を遺すような人は『失敗』の経験を前向きにとらえて、うまく糧にすることで『成功』まで辿り着いているようです。
※『失敗は成功のもと』っていう言葉もありますしね。

個人的にもいくつか『失敗』はしてきましたが、たしかにそこで得た知見は『成功』したときの数倍も役に立っているような気がします。
※書籍も『成功本』よりも『失敗本』を読んだ方が勉強になります。


『失敗』には大枠で2種類あると思っています。
果敢に挑戦した結果の失敗』と『惰性から生まれた失敗』です。
どちらも同じ『失敗』ではあるのですが、まったく性質は違うものです。

果敢に挑戦した結果の失敗』は(中身にもよりますが)賞賛されるべき失敗だと思います。先般の記載のとおり『成功』のためには挑戦が必要です。『一歩踏み出せる人』が圧倒的に少ない中、そこで得た経験というのは成功であろうが失敗であろうが貴重な財産になるはずです。
他人よりも一歩進んでいる経験をもつという意味でも、こちらの失敗はメリットにこそなれデメリットにはならないでしょう。

D2Cdotでもこういった挑戦は賞賛されるべきという考えをもっているため、メンバーから「●●をやりたい」という提案があった際には、大きなリスクがはらむものでなければ極力すぐにやらせるようにしています。

ただ、失敗の仕方とそこから何を学ぶかには注意した方が良いと思います。『考え抜いたうえで挑戦した結果の失敗』と『何も考えずに挑戦した結果の失敗』では意味が違います。前者は糧になるでしょうが、後者はただの『無謀・無策』なので賞賛されるべきはその行動力のみであって、次につながるようなものは得られにくいと思います。よって、後者は賞賛に値しないと思います。


惰性から生まれた失敗』はいわゆる『なにも考えない&行動しないがゆえに起こる失敗』です。社内であろうが社外であろうがある意味競争社会なわけで、周囲が少しずつでも成長していっているなか、自身はなにもしていない(変わっていない)のであれば相対的に『現状維持』ではなく『衰退』です。

評価面談の際に「昨年の自分と今年の自分の違いはどこ?」と聞くと答えられない人がいます。この場合は本人は現状維持と思っているかもしれませんが、相対的にみると衰退になっています。本人と会社がそれでもいいと思っているのであれば問題ないでしょうが、お互いの考えが合致していないのであればそこは改善が必要だと思います。


また、稀に「初めは謙虚で真摯に業務に向き合っていたのに、ちょっとした成功を得てしまったがゆえに調子にのって転落していった」という人も見ます。これはある意味『果敢に挑戦した結果の失敗』と『惰性から生まれた失敗』のMIX型ともいえるのかもしれません。性格的なものもあるので、改善はなかなか大変だとは思いますが、そこは本人の自覚次第ということで。

失敗してしまったこと自体は結果論でしかないのでいまさらどうにもならないでしょうが、失敗の経験から何を学んで次に活かせるかが大事だと思います。そしてその学んだことを継続して実行することも大事ですね。
※稀に『あのときの失敗を忘れたのか?』と思う人もいるので。


D2Cdotでは『果敢に挑戦した結果の失敗』は賞賛、『惰性から生まれた失敗』には厳しく・・という方針でいます。そして直近の評価以上に大事なのはそのあとで『その失敗からなにを学んで次にどう活かしたか?』ですね。

失敗したことに反省せずに『あ~、失敗しちゃった・・』という程度でその場の落ち込みだけで終わるようではそれを活かした成長はないので、必ずなぜ失敗したのかを分析して同じ失敗をしないようにしたいものです。

失敗から学べる人は明らかにその次の評価の結果が見違えるほど良くなっています。それを繰り返して信頼を得てさらに上の仕事を任されていくというサイクルを生んでいける人は強いですね。

僕自身は『同じ失敗は基本はしない。したとしても3回以上は絶対しない』という自己ルールみたいなものを信条としてやっています。
基本は同じ失敗はしないにこしたことはないですよね。でもまったく同じ条件での同じ失敗ということはあまりなく、ちょっと形を変えてやってきた失敗もあとで振り返ると「あのパターンと一緒じゃん」ってこともあります。
・・なので、2~3回まではある程度致し方なしということで余白をもうけていますが、それを超える場合はもはや『直す気がない』ということと同義だと思うので、そのようなことにならないように気を付けています。
※これはメンバーにも同じような考えで接しています。

改善のためにはひとつ前の投稿に書いた『マニュアル化』『ルーチン化』『思考の型をつくる』が有効です。失敗を引き起こした欠点が次の日になったら突然直るってことはないので、自分のなかで習慣づけをすることで少しずつ克服していくのが良いと思います。

プライベートであれ、仕事であれ『失敗』はつきものですね。
建設的な次に活かせる失敗をした数が多い人の方がのちのち優秀な人材になると思いますので、失敗を恐れずにいろいろなことに挑戦していってもらいたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?