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企業文化を創りたいなら『○』『✖』はハッキリしていた方がいい。

皆さんの会社では『やっていいこと/悪いこと』の『○』『✖』はハッキリしていますか?これが明確になっている会社は『企業文化がしっかりできている』といえるでしょう。企業文化ができている会社は社員から自然と「それってうちっぽいね/うちっぽくないね」という言葉が聞かれると思います。

この『○』『✖』が意外と難しくて、『法令違反の行為』とかであれば誰が見ても『✖』とわかるのですが、同じ事柄であってもA社では『○』でもB社では『✖』ということがあります。
なぜ同じことでも『○』の会社と『✖』の会社がでてくるのかというと、それは企業文化や事業内容に照らし合わせた判断になるからです。
このため自社の『○』がどの会社でも正しいわけではない、といえます。

稀に転職してきた方で「前職ではこのやり方で良いって言われていたのに」と言って現職のやり方に文句を言う人がいるのですが、それは前職での企業文化/事業内容で『○』なのであって、転職先での企業文化/事業内容で『✖』なのであれば、それは現在では『✖』なのです。
※「転職」したんだから、当たり前のことなんですけどね・・。


『○』『✖』がわかりやすいと社員は自分の行動の良し悪しの判断がつきやすいし、マネージャーもどのような人を評価すべきかわかりやすくなります。そしてその積み重ねが企業文化を創り、同じ価値観の人たちが集まり、円滑なチームワークを醸成していくんだと思います。
※判断にかける時間も短縮できるので事業のスピードも上がります。

では、どのように『○』『✖』を明確にして浸透させるのか?といえば、それは普段から言い続けることっていうのももちろん大事なのですが、わかりやすいところでいうとやはり『評価』への反映ですね。
会社としては経営理念やそれに合わせたミッションなども別途明記しているでしょうが、やっぱりそれを具体的に理解~実行するには実体験がないと身に染みて理解できないと思いますので評価設定に入れることが一番です。

D2Cdotでの一例を挙げます。
D2Cdotの評価設定の大項目は基本的に全社員一緒かつ普遍的なものですが、その中のひとつに『次期・次年度に向けてなにをやるのか?』というのがあり、さらに中項目のひとつとして『何か新しいことにチャレンジしてください』というのがあります。これは会社として『チャレンジ=○、現状維持=✖』ということを明示しているわけです。全員がこの項目に沿って活動をするので、企業文化は自然と創られていきます。

『○』『✖』がはっきりしていると取捨選択もラクになります。
これも一例を挙げますが「頑張ってもなかなか成果が出せない」メンバーがいたとします。D2Cdotの企業文化としては現状で成果がでなくても頑張って前に進んでいるのであれば『○』です。それはまだ成長過程だろうから頑張っていればいずれ結果はついてくるものだと信じることができるからです。
これが「やる気がなくて(何も行動しないで)成果がでていない」メンバーであれば『✖』です。
この『○』『✖』がハッキリしていれば、本人も自分が『○』か『✖』かがわかって安心できるでしょうし、マネージャーも安心して評価することができます。逆にここが曖昧だとどんどん不安になっていくことでしょう。

『○』『✖』がはっきりしているということは、厳しい言い方をすると「どんな人でも受け入れるわけではない」ということにも言い換えられます。
もちろん『✖』の人でも『○』に変化してもらえるようにバックアップをしていきますが、当人がそれに応えるつもりがないのであれば、そこは『信賞必罰』をきちんとやるべきだと思いますし、合わない会社で働いていてもお互い不幸になるだけなので(どうしても自分を変えられないのであれば)転職を勧めることもあります。厳しい部分もありますが、ここを曖昧にしてしまうと企業文化なんて創れないと思っています。
※企業文化と相容れないものまで無理に取り入れる必要はないですが、その判断が公私混同にならないように経営者は最大の注意が必要と思います。


ここまで書いておいてなんですが、D2Cdotではあまり細かくは『○』『✖』を決めていません。それは各個人の裁量を最大限に尊重したいからです。
あまりに細かくやりすぎると、上司の顔色をうかがう指示待ち人間になってしまいますのでそこのバランスは大事だと思います。
根本的な行動や思考のレベルでの『○』『✖』は決めていますが、それを踏まえての具体的な行動については各人に任せています。大元さえ間違っていなければ、それ以降も問題ないだろうとの信頼のもと、そうやるのがベストだと思っています。

実は僕がnoteを始めたのは、この『○』『✖』をハッキリと対外的に明示して、弊社に興味をもって転職を検討してくれている方たちにD2Cdotの企業文化を事前に理解してもらい、お互いにミスマッチにならないようにしたいという想いがあった、ということも理由のひとつだったりします。

いままでにいろいろ考えていたことがあるので、ネタには意外と事欠かないのですが(苦笑)、こんな考えの人が社長をやっている会社だよってことを事前に知っていただけると入社したあとに「あれ?なんか違う」ってことになる可能性が低くなるんじゃないかなと思っていまして。

・・・ということで、こんな考えの経営者が運営している会社ですので、そのうえで少しでもご興味がある場合はぜひ弊社のホームページからご応募いただければと思います(笑)。

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