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人を頼ることができる人は実は優秀。

よく誤解する人がいるのですが『自分ひとりでなんでもできる人』よりも、最終的には『人を頼ることができる人』の方が実は優秀です。
ひとりでやれることなんてたかが知れているので、人を頼った方が結果として大きなこと(レバレッジを効かせること)ができるからです。

ただ、これには順番があって、初めから自分でなにも努力をせずにいきなり他人を頼るのはダメだと思います。それは『頼る』というよりも『丸投げ』に近いからです。

他人を頼って成果を出せる人というのは、なにかしら周囲に対して良い影響を与えるものを持っている人なのではないかと思います。
いわゆる『相乗効果(シナジー)』ってやつですね。
シナジーには持ちつ持たれつな関係が重要です。自分が提供できる価値がないのにただの丸投げ状態になると「あいつはなにもしていない」という不満が周囲からでることでしょう。

・・なので、一定のスキルが身につくまでは、まずは自分のスキルを磨きましょう。そして少しずつ周囲を頼ることにシフトしていくのです。
このシフトのタイミングがいつなのか・・見極めが難しいですが、ざっくり言うと「周囲から認められたり、感謝されるようになってから」ですかね。
※自身の成長のために「相談」することはいつでもやって良いと思います。


僕自身もかつては誤解していた時期がありました。
なんでも全部自分(独りで)でやれる『万能な人』が優秀な人材なんだって思い込んでいたんです。このため、その時期は人一倍勉強していましたし、仕事量も(抱え込んでいたので)多かったと思います。

その甲斐もあってスキルはどんどんついていくし、周囲から認められて必要とされるようになりました。このため、なおさら「もっと優秀な人材にならないと」と思って、さらに自己研鑽に励むんですね。これはこれで必要な期間だったと思います。

ただ、それが続くといずれ限界を感じるんです。
人が使える時間は24時間であり、それは全員一緒です。そのなかで個人でやれることなんて限界があります。この先に進むためには『自分でやる』から『周囲の人と一緒にやる』にマインドを変えないといけません。そこでマインドチェンジできない人はここが上限で終わってしまうと思います。
もしもいま、「いままでと同じように頑張っているのに結果がでない」と思っている人がいたとしたら、ぜひ「他人を頼って一緒に仕事をする」やり方に変えていってみてください。違った世界が見れると思います。

このマインドチェンジは優秀な個人プレイヤーとして活躍してきた人にとってはけっこう難しいものです。それは自分の仕事のやり方に固執しており、他人が自分と同じ動きをしてくれないことに不満がでるからです。そのため、「自分でやった方が早い」と思ってしまい、なかなか他人にお任せすることができなくて結局は個人プレイヤーに戻ってしまう人もいます。
※これは『人を頼る』を勘違いして、自分のために『人を使う』発想になってしまっているがゆえの失敗だと思います。

他人と仕事をするというのは難しいことではありますが、異能同士のコラボレーションは予想外(以上)のアウトプットを出すこともできるので、そういった楽しみ(多様性の価値)を早めにみつけることが個人プレイヤーからの脱却には必要なことでしょう。


ちなみにこれって、いわゆるマネージャーになっていくプロセスもそうなんですよね。優秀な個人プレイヤーが成果を認められてマネージャーになっていくということが多いと思うのですが、マネージャーとして大成するためには周囲をうまく活用しないといけません。マネージャーは周囲の活動によって自分の成果の質が決まるポジションだからですね。
※マネージャーでなくてもチームリーダーでも一緒ですね。
さらにその上の経営者になってくるとなおさらその考えが必要になってきます。要するに、上位のポジションにいけばいくほど周囲を頼るスキルが必要になってくるということだと思います。

現在、僕はD2Cdotの社長という立場にいます。
でもやっていることといえば周囲を頼ってばかりです(笑)。
もはや自分独りでなにかをやろうなんてまったく思いませんし、できるとも思っていません。仲間がいないとなにもできないんです(苦笑)。
このため、自分が目立とうとも思いませんし、むしろ社員たちが主役であるべきだと思っています。経営者やマネージャーは仲間に救われている(生かされている)職種だと思いますので、その仲間たちが働きやすい環境にしていくのが僕の仕事だと思っています。


他人を頼ったり相談するのが苦手』っていう人っていますよね。
それってなぜなのでしょう?
「自分のなかのプライドが許さないから?」
「他人に迷惑だと思われるのが怖いから?」
「自分で遂行しないといけないという責任感があるから?」
いろいろな理由があるとは思いますが、そのほとんどは勝手な思い込みが多いですし、結果として自分ひとりでなにかを成すには限界があるので、早めに他人を頼ることを学んだほうが最終的には自分のためになると思います。

頼られたり相談された側も実は必要とされていると感じてうれしかったりします(笑)。・・なので、人を頼ることに遠慮はいらないと思います。
ただ、頼る際には相手への敬意と感謝は忘れてはいけません。少なくとも相手の時間を奪っていることには変わらないのですから、相手が喜んで時間をささげようと思えるくらいの関係になりたいものです。

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