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#61 「暑い」しか言葉に出来ない

 そんな夏だった。

 ……タイトルと最初の一行で、書きたいことの九割が終了してしまった。
 完結が早い。これではあんまりに残念なので、残り一割を語ることにする。

 夏は暑いものだけれど、今年は殊更暑かったように思える。まあ、毎年「今年が一番暑かったな〜」と、しみじみ振り返っているんだけど。例によって例に漏れず、今年が歴代一位で酷い暑さだった。何故か。

 地球温暖化による気候変動は言わずもがな。だけど、個人的な意見として、室外機が最も影響の大きいブツではないか。そう声を大にして言いたい。

 熱中症対策として「水分補給」と同じぐらいの頻度で「エアコンの使用」が推奨されるじゃないですか。「我慢せず、無理なく、エアコンを活用しましょう♪」って。
 四椛が暮らす一室の右隣と上階の住民は明らか『外出中』にも拘わらず24時間、室外機が働き続けている。イコール、大活躍な室外機が熱を絶え間なく放出し、熱気と呼ぶには熱すぎる空気を排出し続けるのである。

 もう、これだけで自宅周辺の空気が二度ほど上昇している気がする。いや、たぶんマジで上昇している。ベランダの空気が尋常じゃないほど熱いんだ。「去年は、こんなに熱くなかった!」と自信を持って主張できるぐらい。
 都会からさほど近くない場所でこれなのだから、人口が密集している地域ではいかばかりだろう。想像するのも恐ろしい。自然発熱する。

 別に「環境のためにエアコンを使用するな!」と言うつもりは毛頭ないけどさ……私も、就寝時はお世話になっているし。でも、“熱中症”を盾に一日中使用されると流石に「それが酷暑並びに温暖化の原因のひとつでは?」と言いたくなる。自分たちの頸に互いの手で縄を掛け合い、全力で絞めてるイメージ。

 残暑真っ直中な今も、めっちゃ暑い。
 朝方は空気が冷たかったり、開け放した窓から入り込む風が涼しかったりするので、季節の移り変わりを感じ取っているけれど。更に言えば、うんざりするほどの大合唱だった蝉の声が止み、秋の虫たちが元気リンリンだけれども。……虫については季節関係ないのかな。単純に、寿命が尽きただけの話であって。

 何はさておき確実に「季節が変わって、秋めいてきたなぁ」と感じさせる現象は処々にある。とても嬉しい。欲を言えば「もっと早く来い、駆け足!」と言いたいところだけれども。とにかく。

 今年の夏も「暑い」しか言えねえ夏でした。食欲が一切衰えなかったのが唯一の救い。しっかり夏バテはしたけども。
 まだ残暑は続きます。この記事を読んだみなさま、お身体を大切に。私も頑張ります。早く冬来て(切実)。

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