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まずは体調チェック~緊急レベル編~

「緊急レベルの相談を、見きわめることはできますか?」
今回はセラピーにおける四葉視点のひとつ「カラダ視点」に焦点を当て、特に体調チェックの緊急レベルについて詳しく解説します。DVや災害などの緊急事態、医療機関が必要な状態、そして即休養が必要なレベルの見極め方を学び、適切な対応方法をお伝えします。カウンセラーやセラピストの方々にとっても、緊急対応のスキルを高めるための必聴内容です。ぜひお聞きください!

▼内容は音声配信(21分)をご確認ください。

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▼今回の内容を1枚で表現するとこちら

1枚まとめ画像©2024四葉さわこ ※無断転載はしないでください


▼音声配信の中で紹介しているページ
「5分でできる職場のストレスセルフチェック(こころの耳)」


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【前提】
今回は「相談を受ける側」としての対処法、
セラピストやカウンセラー、相談を受けた友達、親などが
行いたいこととして話している。

相手の体調が緊急レベルのときは、
カウンセラーやセラピストが行う心理療法よりも優先すべきことがある。
緊急レベルを見極めて、必要なところに繋ぐ、
医療機関の受診をすすめられるようになりたい。

緊急レベルは大きく3つのレベルがある

3つがある場合、心理療法は難しい

1. 身の危険があるレベル

衣食住の部分で困難がある状態
たとえば
・DVを受けている、虐待をされていてあざがある、怪我をしている
・災害にあって住むところも厳しい、家出をしている
・借金に追われていて常に借金取りから連絡がある など

身の危険があるレベルは安全確保が最優先
行政、専門機関、相談窓口の緊急ダイヤルなど、
専門機関に相談することをすすめ、専門機関に任せる

市役所には相談窓口や相談機関についてまとめたチラシがあることが多い。
支援職は、情報収集をしておくと良い。

2.医療機関につなげるべきレベル

・明らかな病気、怪我
・眠れない状態、睡眠障害が続いている
・頭痛や腹痛、腰痛がずっと続いている など

ストレスやメンタルが原因のこともあるが、
まずは身体的に原因がないかを確認する。
眠れない場合は、医療機関の薬の力を借りて少しでも眠れるようにする。

医療機関で原因がはっきりわからないようだったら、
心や ものの見方、考え方などを点検する。

3.すぐ休養をとるべきレベル

カウンセラーやセラピスト、相談を受ける立場にある人は、
臨床現場でこの見極めを求められることが多い。

うつ状態は心身がストレスで激しく消耗している状態。
その心身の消耗具合が、一晩寝れば済むレベルなのか、
休んだ方がいいレベルなのかを見極める

心身の消耗度をチェックする7つのポイント

うつの診断基準(DSM-4)+四葉さわこの臨床経験より。

1.見た様子

明らかに具合が悪そう、調子悪そうという見た目。
カウンセラーやセラピストの感覚、観察力も大事。

2.睡眠

睡眠状態に異常がないか。
全然眠れない、眠りにつくのに30分~1時間かかる、
朝すぐに目が覚めてしまう、夜中に何度も目が覚める など。

3.食欲

ストレスは食欲に影響する
食欲がない、食べられない、あるいはストレスから食べ過ぎる など。

4.思考力、集中力、判断力

うつ状態のときは、思考力、集中力、判断力が普段と比べて落ちている。
最近の仕事や家事の具合がどのような状態かを聞く。
頭が働かない、ケアレスミスがすごく多い、
本を読んだりテレビ見たりしても集中力がない など

5.楽しむ力

物事に対してほとんど興味が持てない、趣味や好きなことが楽しめない、
やる時間がないという状態になっていないか。

前はできていたけど、最近全然やる気がないという状態になっていないか。

6.抑うつ状態

気力が明らかに落ちている、うつうつとした状態になっている、
疲労感がある、無気力、やる気が出ない、もう全部めんどうくさいなど、
本人が語っているか。

7.1~6の状態が2週間以上続いている

何かショックなことがあって、1日2日落ちていても、
だんだん落ち着いてきた、徐々に上がってきているなら
様子を見ていいレベル。

2週間以上、疲労感、うつうつとした何もやる気が起きない状態が
続いている、ずっと寝ている状態だと緊急レベル

上記7つが当てはまっている状態をそのまま放置しておくと、
うつ病に発展するかもしれない。
もしくはすでにうつ状態になっている可能性がある。

心身の消耗が結構激しいと予測できるので、
・病院を受診すること
・学校や会社、家事を休み、今すぐ休養を取る
この2点をすすめる

精神科や心療内科に連絡しても、すぐに診察してもらえないことが多い。
だから先に予約を取った上で、休む。
病院を受診してうつ状態とかうつ病という診断が出ても、
一番の薬、治療法は休養
とにかく「休む」ことをすすめてほしい。

【四葉追記】うつ状態の時の対応について

うつ状態の時の対応や考え方については、こちらの記事も参考にしてください


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