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ビンのバヤリースは飲む焼き肉理論
コロナだなんだで日本中の人が振り回されている。
僕だってそのひとりだ。
学校が全然始まらない。
大学なんて不要不急の最たるものといえよう。
ただおんなじお金はらってお授業が受けられないのならば返金するか入学を遅らせて欲しいというのが僕の心の声だ。
というかブログは全部心の声だ。
声に出しながらブログ書く人はいない。
今日は、3回目の登校日で履修ガイダンスが行われた。
ソーシャルディスタンスを保ちながらなのでバカ広い教室にコース50人ほどが集まってのオリエンテーションだった。
僕らの学校には1年生の際、基礎ゼミという少人数のクラスがある。
僕の基礎ゼミは女子5人男子2人だった。
今日はその基礎ゼミが発表された。
僕は18歳に囲まれながら、まるで自分も18才かのような顔をして座っていた。
おまわりさんこいつです。
僕の周りの子たちに声をかけたかったが、何やらけーぽっぷの話をしていた。
だめだ。
僕のけーぽっぷの引き出しには『レッドベルベッドの「Ice Cream Cake」のMVは結構怖い』しか入っていない。
武器が貧相すぎる。弱すぎる。
しかも情報がピンポイントすぎる。
こんなつまみ食い野郎に入る余地はないのだ。
そうこうしているうちにオリエンテーションが始まり、ゼミの中での自己紹介タイムがあった。
まず葛藤①
出身高校を言って誰かと被ったら同い年ではないことがバレる。
僕は県内の高校出身だ。
迷った。マジで。
岐阜県立ハイパーステューデントハイスクール(そんな学校はない)とかミズーリ州立ハイスクール(あるかもしれない)とか言おうかと思った。
帰国子女にしてはTOEICの点数が低すぎる。
今も「トーイック」とカタカナで打って変換で出る「TOEIC」を選択している始末だ。
(しかし過去ブログに記したように、TOEICで頑張った末に英語選抜クラスに入れた。万歳。)
悩んだ挙句「うそはよくない」という正義感を振りかざす小学1年生のような結論に至り出身高校を言った。
幸い同じ高校の人はいなかった。
そして葛藤②
好きな食べ物も名前と出身高校に併せて言うことになっていた。
これが問題だ!!
僕はどちらかというと食事が嫌いだ。
お腹が減ると鬱陶しいし食べなくていいなら何も食べない日が続くと思う。
(ひきこもり時代はそうだった)
好きな食べ物も「食べるならこれが好きかな」と言ったクソうざ中学生のようなコメントになってしまう。
前言撤回。時には嘘も必要だ。
だってここで「基本的に食事が嫌いです」なんて言ってみろ!?
全員「・・・は?」である。
僕の4年間が終わる。
せっかくTOEIC中におしっこを漏らさずに済んだのに、今度は自己紹介で4年間が終わる・・・!
僕は考えた。
ここでのストライクはなんだ!?ラーメンか!?スタバか!?オムライスか!?
何を投げればいいんだ!
なんの試験の時間なんだ!何をさばく秤なんだ!
僕は頭をフルに回転させた後こう言った。
「バヤリースの、ビンの、オレンジジュースが好きです」
って、おいーーーっっっっっっっっっ!!!!!!!!!!!!!
それ!!!飲み物だろーが!!!!!!!
僕は迷いに迷った挙句最高速度でボール玉を投げた。
完全に変なやつ認定されたと思った。
もっと時間があればよかった。そうすれば僕の中にある「ビンのバヤリースは飲む焼き肉理論」を披露してあげたのに。
終わったと思ったが、なんかみんな笑ってくれたみたいでよかった。
次の女子が好きな食べ物に「きゅうり」を選択しており、あんなほぼ水分で出来ている味のない野菜が好きなんて面白い子だと思った。
今までの自己紹介で衝突事故を起こしすぎているので、僕はいささか自己紹介に臆病な人間になっているのかもしれない。
次にみんなと話す時にはビンのバヤリースがなぜ飲む焼き肉なのか説明してあげよう。春。
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