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号泣、新宿にて


僕は新宿に詳しい。

僕は(群馬県民の中では)新宿(駅の出口に向けて迷わずに最短距離で移動できるくらいには)詳しい(と言える時期があった)。


毎日のように新宿駅に行っていた。
学生団体の集まりやバイト、特に用がないのに行くことさえあった。

新宿駅というのは人で溢れかえっていて、人口密度が高すぎる。
新宿駅で視界から人がいなくなったことがない。


そして、マジでわかりにくい。
駅のホームに降りると「西口・東口👉」という看板が見える。


初めて見た時
バカなのか?と思った。


「西と東が同じ方角なわけないだろう怒るぞ😡」

と僕は言った(言ってない)。



東京の人間は西も東も一緒なのだろうか。
というか方角気にしているんだろうかこのコンクリートジャングルで。
赤城山もないのにどうやって西と東を見分けるのだ。

そんな新宿には思い出が詰まっていて、久しぶりに新宿駅に降りるとどこか懐かしい気持ちになる。
長くいれば苦い思い出もできてくる。
今日はそんな話をしよう。



そんな人いないと思うが、僕のグログを読むにあたって、この記事から読み始めたあなたに説明すると僕は睡眠障害だ。
数あるブログの中から最初にこの記事から読む君は、残念だが変態と言わざるを得ない。

そんなの、炎のゴブレットから見始めるようなものだ。時間軸めちゃくちゅじゃないか。
しまった。文面なのに噛んだ。
大事なツッコミだったのに・・・。



気を取り直して想像して欲しい。
新宿駅西口、ハイブランドの看板の前を歩くのは毛先だけ金髪の不眠症超意味不明男の話だ。
世が世なら射殺ものだ。


その日は、超眠かった。身体も心も限界まで疲れていたのに頭は眠ってくれなかった。
何度も寝ようと試みるが、何時間経っても寝られない。だんだんイライラしてきて家を飛び出した。
なんで家を飛び出したのかはよく覚えていない。

フラフラでクラクラな僕は、新宿駅西口から出た先にある、大きな交差点を渡った先にあるファミレスに入った。

店員さんに「独りです」と告げ、案内された席に座ってドリンクバーを頼んだ。
ジュースを持って席に戻り、机に突っ伏し、ここで寝てやろうと思った。
身体は芯から眠かった。今すぐ寝たかった。



そんな時でも不眠症は残酷で、僕は眠れなかった。




僕は泣いた。




睡眠障害になってしまったこと、大学に行っていないこと、今日も眠れなかったこと、自分の未来が暗く悲しいものとしか思えないこと。
全てが重なり、僕は泣いた。


結局ジュースには口をつけず、店を出た。
秋の風が吹く季節のことだった。


ちなみにその後山手線に乗ったら5時間以上(5周)寝た。
時効だから許してくれ。


どうも。 サッと読んでクスッと笑えるようなブログを目指して書いています。