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ニューヨーク国際古書ブックフェア (NYIABF)に行ってきました

New York International Antiquarian Book Fair (NYIABF)は世界の古本屋が出展するブックフェアで、今回が62回目とのこと。世界の古本屋が出店し、貴重な古本や遺稿、手紙、古地図などを買うことができます。家から近いので土曜日に行ってきました。

場所はマンハッタンのアッパーイーストサイドにある Park Avenue Armory という展示場です。その名の通り、1880年に建てられた武器庫を改装した場所だということ。

ロビーの様子

あらかじめオンラインでチケット(30USD)を買っていきました。ワクチン証明とIDを提示して入場です。ロビーはゴシックな感じで歴史を感じますね。

展示場全体の様子

建物の奥は倉庫のようになっていて、世界中の古本屋がブースを設けています。欧米やラテンアメリカの古本屋が多かったです。日本からの出店もありました。

行く前は、気に入ったものがあれば買おうかなと思っていたのですが、それぞれの店がコレクター向けの貴重品を出店してきているようで、気軽に購入できる価格帯のものはなかったです……(1,000USD ~ 50,000USDくらいがボリュームゾーンかな)。

それでも博物館と違って(大金を出せば)買えるというだけで、見方が変わって面白かったです。下記、目についた品の写真をアップします。

ヴァージニア・ウルフ『灯台へ』初版本、37,500USD
ピート・モンドリアンの直筆の手紙、9,350USD
カール・マルクス『資本論』スペイン語初版、63,500USD
フランク・ヒューベルト『Dune』初版、9,500USD
(映画の影響か、Duneの初版はいくつかのブースで売っていました)
メアリー・シェリー『フランケンシュタイン』初版、400,000USD
(今日見た中で一番高かった)
ロバート・ルイス・スティーブンソン『ジキル博士とハイド氏』初版、7,500USD
(値付けのメカニズムはよくわからないのですが、他と比べると意外と安いような)
マーガレット・ミッチェル『風と共に去りぬ』初版、8,200USD
レイモンド・チャンドラー『若草物語 かわいい女』初版、1500USD
(だんだんこの値段が格安に感じてくる、買わないけど。
あと若草物語はLittle Womenでした。修正します)
古地図も売っています。

実際に数万ドルするようなものを大量に買っている人や、真贋を確かめるために店員と熱心に話し込んでいる人などがいて、その場の雰囲気だけでも楽しめます。

あとやっぱりコレクターの世界では初版かそうでないかは大きいんですね。海外にいることもあり、最近はKindleに頼りっぱなしですが、なるべく実物の(初版)本を買おうという気になりました。

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