『書き出し小説大賞』規程部門「夏全般」で採用されました!
※今回は、夏が独立国になった時に国歌になるであろう曲たちとともにお楽しみください。
書き出し小説第196回
デイリーポータルZの「書き出し小説大賞」、規程部門「夏全般」で採用されました!(インターネットウミウシ名義)
ちなみにお題紹介はこんな感じでした↓
次回のお題はシンプルに夏!コロナに加えて長引く大雨……せめて文章上くらいは現実にとらわれない、スカ!っとした夏を謳歌したいものです。
確かに、もうマスクとか取っ払って海や野山をキャンキャン駆け回りたい!という室内犬のような気持ちになっていたので、夏で思い浮かぶ書き出しをありったけ送った。
それで、採用されたのがこちらの2本。
ブルーハワイという概念を氷にかけて食べる。
これは実は、8月4日に書いた『かき氷は…』の記事から思い浮かんだ書き出しだ。
かき氷全体が和菓子に入るかというとそこは微妙になってくる。
だってメロンやレモン、果てはブルーハワイをかけるのだ。
ブルーハワイに至っては果物とかでなく概念だ。氷に概念をかけているのだ。
そしてブルーハワイは抜きん出て洋菓子の感じがする。何より「ハワイ」入っちゃってるし。
まさかnoteで書いたことがきっかけで、書き出し小説で採用されるとは。
このnoteが原作になれて嬉しい限りだ。
そしてやはりブルーハワイは紛れもなく概念だ。概念氷なのだ。
もうひとつがこちら。
飛び出た枝豆を追いかけて、コテージから湖へ飛び込んだ。
真っ先に画が浮かんでそのままスルスルと書けた。
しかも天久さんからコメントもいただいた。やったー!
他にも採用されなかったけど個人的に気に入っているのはこちら、の前に1曲どうぞ。
砂浜に書いた取引先への罵詈雑言が波にさらわれて消えてゆく。
腹痛の限界と同時に、大玉の花火が夜空で爆ぜた。
去年持って帰った甲子園の砂から、何かの芽が出ている。
肉は焼けているのに、スズメバチがトングを阻む。
なんともいなたい夏だ。
天久さんのお題紹介にもあった「夏を謳歌」という部分をクリアできていなかったな、と思う。
スカッと明るい夏というより、ジリジリとうだるような負の夏っぽさがある。
次回のお題は「怪談」とのこと。
毎年やってる大好きなお題のため、わくわくする反面、これはかなり難しいぞとピリッともする。
良い書き出しが書けるよう、まずは格好から稲川淳二の真似をしていきたいと思う(ヒゲに着物で)。
ちなみに今回のヘッダー画像は、『すいか』のハピネス三茶があった場所。
夏になると、いや夏じゃなくても毎年見返している大好きなドラマだ。
静かで時間が止まっているような、素敵な場所だった。
また行きたい。
最後はこの曲で。
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