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迷ってない、探検じゃ

『映像研には手をだすな!』のBlu-rayBOXが届いた!!!

ツイートしたら30秒ほどで驚くべき方からのリツイートがあった。

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テレビアニメのBOXを買うのは、『プラネテス』以来だ。

『映像研には手をだすな!』との出会いは昨年末、敬愛している湯浅政明監督がNHKでアニメをやると知った時だ。しかも音楽をウリチパン郡のオオルタイチ氏がやると知り、俄然興味が湧いた。

アニメの第1話目の冒頭、主人公の浅草氏がアニメの世界に引き込まれるきっかけとなる、とある名作(に限りなく似た作品)があるのだが、それを見ている姿勢、目線の動きで「あ、これはヤバイ」となった。

そして1話の後半、コインランドリーの休憩室でスケッチブックを広げ、そして『最強の世界』へたどり着くまでのシーンでボロボロと泣いた。
こんなアニメがあるのか!と幸せな気持ちになった。
ものを作っている人間には、きっとグッとくる。

それから原作漫画を急いで買い、セリフ(言葉だけでなく文字通りセリフの角度)や構図などが今までに見たことのないものばかりで驚いた。
今回の記事のタイトルは原作とアニメ、両方に登場するセリフだ。
このセリフのところでも何故か目が潤んでしまった。

このアニメが放映されていた時、ちょっと大変な時期だった。
身も心もボロボロになって、何かを作ることが全く楽しめなくなっていた。
だからこそ、毎週このアニメには本当に助けられていた。
浅草氏と金森氏と水崎氏がいてくれれば、自分はまだがんばれる、そう思えた。

だからこそ、ここぞという時には映像研Tシャツを着ている。

春先に有楽町でやっていた展示にも行った。
原画だけでなく企画書や脚本まで見られて幸せだった。

原作もアニメもだが、この作品には落語が頻出する。
芝浜、大工調べ、たぬき、富久……、確かお札の顔が柳家小さんだった。
落語が大好きなので、そこでもまた心を掴まれた。

このnoteにもちょこちょこ『映像研には手をだすな!』が出てくる

そっか、友人との別れがあったのもこの時期だったのか、と記事を読み返して思った。

記事に出てくる友人にもこのアニメをオススメしていた。
それどころか、落語も映画も本もたくさんオススメした。
見て欲しかった。そして色んなことを話したかった。

友人がいなくなってから、日本どころか世界はよくわからないことになった。いまだにそれは続いている。
あったかもしれない未来は逃げ水みたいに消えて行った。

時折ふと、差し込む翳りが私の足を止める。
真っ暗闇にいるような、どこへ行き何をすればいいか分からなくなる時がある。
それでも『映像研には手をだすな!』という灯りがある限り、私はとりあえず一歩一歩進んで行こうと思える。
ここがどこなのか、どうでもいいことだ。
私だけの最強の世界を目指して、今日も道なき道を行く。

「迷ってない、探検じゃ」


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