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ドバイの旅(2)異次元ホテルでのアフタヌーンティー

BOCAでのランチを終え、再び車に乗った。今度はアフタヌーンティーを楽しむため、パーム・ジュメイラ方面へ向かった。パーム・ジュメイラは、上空から見ると椰子の木の形をしている人工島のエリアだ。世界のセレブたちの別荘がある。

椰子の木の形をした人工島「パーム・ジュメイラ」 ©ドバイ経済観光庁

2023年2月、そのパーム・ジュメイラの最奥部に「アトランティス・ザ・ロイヤル」というホテルがオープンした。

「世界のベストホテル50」にランクインする超高級ホテルで、驚くのはその外観。長方形のブロックを積み上げた、ジェンガのような建築なのだ。総工費は14億ドルで、最高級のスイートルームは1泊10万ドル(約1500万円)だという。日本人にとっては想像もつかないような、異次元のホテルである。

アトランティス・ザ・ロイヤル ©ドバイ経済観光庁
すごい迫力

だからこの建築を生で見られて、そして内部に入ることができてテンションが上がった。広々としたロビーフロアには、巨大な水槽もあった。

The Royal Tearoom

「The Royal Tearoom」には様々なケーキが並んでいて、水色の水滴のようなケーキに目を奪われた。こんなケーキは見たことがない。どんな味がするんだろう。

水滴のようなケーキ

ちょっと食べてみたかったけど、ここで我々が味わうのは、アフタヌーンティー。ぼくはてっきりよくある3段式のものを想像したのだが、しばらく待って出てきたのは、テーブルを埋め尽くすほどのスイーツたち。お皿で提供されるスタイルだった。

アフタヌーンティー

その中に、明らかに「え、イクラ?」というお皿があった。函館の朝市でもお目にかかれないような、山盛りのイクラ。

基本的にスイーツばかりのはずだから、イクラが出るはずはない。でもどう見てもいくらだ。

イクラ・・・?

(日本でも、スイーツだけじゃなく、サンドイッチとかしょっぱい食べ物が出てくることがあるよな。常に想像を超えてくるドバイのアフタヌーンティーなら、イクラが出てきてもおかしくないかもしれない)

と思って食べてみたら、甘くておいしい。正体はタピオカだった。恥ずかしい(笑)

けどデーツやバクラヴァなど、中東らしさを感じるおいしいスイーツを満喫できた。貴重な思い出だ。

やがて、お菓子部門の長であるクリストフさん(Christophe Devoille)がやってきて、少し説明をしてくれた。彼は日本を含め、世界中のいろんなところで働いてきたそうだ。今はドバイが気に入っているということだった。

Christophe Devoilleさん

*****

夕食は「Teible」というお店で食べた。ここもランチで訪ねた「BOCA」と同じく、ミシュランのグリーンスターを獲得しているお店。つまりサステナブルへの取り組みが評価されている。

Teible

そしてさらに、Teibleはミシュランのビブグルマンにも選ばれている。ビブグルマンは、「星は付かないながらコストパフォーマンスが高く、良質な料理を提供する飲食店」を指す。すごく落ち着いた、シックなレストランなんだけども、オーナーのお話を聞いていると、様々なこだわりがあり、しっかりとした運営がなされているなと感じた。

アブダビのパームツリーの廃材を、トイレの壁に使っていた。植木鉢や店の棚は、プラスチックを再利用したもの。店の外には様々なハーブが植えられていて、料理に使っている。

パームツリーの廃材を活かしたトイレの壁
外に植えられているハーブ

チーズはイタリアのものを使ったりと、どうしても輸入に頼る部分はあるのだけど、基本的にはUAE内の食材を仕入れている。近場で食材を仕入れることで地元の人に還元できるし、それは輸送時のCO2削減にもつながる。

「Teibleでは、持続可能性、季節感、シンプルさ、誠実さという4つの価値観でエコロジーを提唱することを目指している」ということが書いてあった。

麹ラブネー&チェリートマト(ラブネーはギリシャヨーグルト)
コーンシーザーサラダ
海老のアヒージョ(アブダビで獲れた海老)

これで初日のプログラムは終了。たくさん食べておなかがはち切れそうだったけど、貴重なレストラン体験となった。

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