「向いてない」と思う仕事のなかにも
新卒で入社した旅行会社で営業部に配属されたとき、ひたすら怒られる辛い毎日に、「サラリーマンは心底自分に向いてない」と思った。一週間どころか、入社前の研修でもう涙目。
さらに、4ヶ月後に海外添乗員としてデビューしたとき、これはもう「完全に道を間違えた」と思うくらい、苦手意識を持った。「旅が好きなこと」と「旅を仕事にすること」はまったく別物だった。
自分が楽しむことしか考えてこなかった人間が、人を楽しませよう、「最高の旅だった」と言ってもらおう、と考えなくてはいけないのだから