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マーケティング戦略構築手法:コンテンツチェック

概要

写真、トーク、記事、画像、動画など、実際にコンテンツを訴求する際、効果的にコンテンツ生成できているかをチェックしていく。

下記以降は筆者がよく使う確認事項である。

本稿では箇条書きのみのため、詳細は各確認事項末尾の引用元より確認して頂きたい。

コピーライティング

効果のあるコピーライティングには、下記5つの要素が含まれている。見出し、キャッチ、件名などに下記が入っているか確認する。

1.得になる:相手のメリット・望む情報を提示
2.新情報:新しいネタは聞いてみたい
3.好奇心:「何だろう?」と思わせる謎めき感を演出する?
4.手っ取り早く簡単な方法:楽、簡単、手軽さでハードルを下げる
5.信頼性:わかりやすい根拠を示し、安心させる

■コピーライティングのポイント
・具体的なターゲットを狙っていること
・わかりやすい表現で、単刀直入な表現(小6までの国語レベル)
・単なる「感覚」ではなく、根拠のある訴求ポイントを選ぶ
・異なる訴求ポイントを色々テストしてみる
・結果分析に基づいて、1番いい訴求ポイントを決める
・様々なチャネルで行ってみる
・ベネフィットを単刀直入にわかりやすく伝えること(結局何をしてくれるのか?)

■効果のある見出し35の型
見出しを「ご紹介」で始める
見出しを「発表」で始める
発表のニュアンスがある言葉を使う
見出しを「新」で始める
見出しを「いま、さあ、ついに」で始める
見出しを「とうとう、いよいよ」で始める
見出しに日付や年を入れる
見出しをニュースネタ風にする
価格を見出しのメインにする
割引価格をメインにする
特価品をメインにする
支払いの簡単さをメインにする
無料提供をメインにする
役に立つ情報を提供する
「エピソード」を伝える
見出しを「〇〇する方法」とする
見出しを「どうやって、このように、どうして」とする
見出しに「理由、なぜ」を入れる
見出しに「どれ、どの」を入れる
見出しに「他に(誰か)」を入れる
見出しに「求む」を入れる
見出しを「これ、この」で始める
見出しに理由の「〜だから」を入れる
見出しに仮定の「(もし)〜なら、(もし)〜しても」を入れる
見出しに「アドバイス」という言葉を入れる
見出しを証言スタイルにする
読み手を試す質問をする
1ワード見出しにする
2ワード見出しにする
3ワード見出しにする
いまはまだ買わないように伝える
広告主から相手に直接語りかける
特定の個人やグループに呼びかける
見出しを質問形式にする
ベネフィットを事実と数字で伝える

ライティング

ライティングスキルはうまく書くことより、ダメな表現を避けると綺麗に書ける。

テクニック詳細は下記のブログを参照して頂きたい。

購買心理

心理学を応用したテクニックの一部を紹介していく。

バンドワゴン効果:人は人気なもの、みんなが支持しているものに信頼をおく。

ex.「当店人気の〜」「満足度 No.1」etc

スノップ効果:希少性は人と違うものを選びたい人間の欲求を煽る

ex.「数量限定」「世界に5つしかない」etc

ウェブレン効果:人は安く買いたい衝動とは逆に、高級品ほど需要が増す

ex.「高級〇〇」「三ツ星シェフによる〜」

カリギュラ効果:抑制を与えるほど、人は内容が気になる

ex.「絶対に見ないでください」etc

プロスペクト効果:人は得よりも損を気にする

ex.成功する方法、ではなく、失敗しない方法を訴求する。「失敗しない5つの方法」etc

ザイオンス効果:繰り返すことで印象がよくなる

ex.1回の広告訴求ではなく、複数回広告をリーチすることで好印象になる etc

引用元:上記の心理学は筆者が日々情報に触れる中で得た情報。各詳細は効果の名前をググって頂けると幸いである。

カラーマーケティング

色によって受け手の印象は変わる。Whatに適した色を使い、Howにて活用する。

【赤】

情熱、強さ、活動的、力強い、おめでたい、興奮、怒り、緊急、刺激、生命力、警告、支配、欲望

【ピンク】

可愛らしい、安らぎ、優しい、温厚、幸福、ロマンティック、若さ、甘さ、柔らかさ、愛情、優しさ、女性らしさ、楽しげ、クリエイティブ、フェミニン、子供っぽい

【オレンジ】

活発、太陽、暖かさ、健康、温もり、フレッシュ、にぎやかさ、興奮、熱意、注目

【黄色】

光、活動的、軽快、エネルギー、希望、明るさ、月、希望、注意、非可読性、欲求不満、暖かい、複雑性、幸運

【緑】

自然、新鮮、さわやか、健康、森林、安全、平和、リフレッシュ、幸運、嫉妬、落ち着く、親切、思いやり、楽観的

【青】

クリア、爽やか、清潔、清涼、水、空、海、ガラス、落ち着き、静寂、男性、保守的、伝統的、悲しみ、安定性、信頼性、よそよそしさ、誠実、

【紫】

優雅、上品、神秘、古典的、ラベンダー、伝統、知性、気品、ロマンス、幻想的、エキゾチック、王族、富、知恵、官能的、なだめる、不思議、象徴的

【茶色】

ぬくもり、安定、素朴、安定、落ち着き、質素、堅実、静けさ、弾力性、孤独感、信頼性、育成、

【黒】

重厚感、力強さ、都会的、気品、厳粛、高級、優雅、攻撃性、恐れ、悲しみ

【グレー】

中立、協調性、洗練、シャープ、落ち着き、大人っぽい

【白】

クリーン、清楚、生活、純粋、完璧、無垢、シンプル、冷たい、低刺激、無菌、肯定的、孤立、安全性、純度、鮮度

引用元

https://www.verywellmind.com/color-psychology-2795824

大衆扇動

大衆扇動は、説得力と影響力によって大衆をコントロールする技術。

大衆を動かす際、下記のポイントを抑えてHowが行えてるか確認する。

━ 大衆扇動の確認事項20 ━

1.単純接触効果:議論の回数は多いほどいい。

2.関係性:説得力のあるメッセージは、オーディエンスの個人的に関連性のある事柄であると良い。

3.普遍的なゴール:帰属性、正確性、前向きなコンセプト等のゴールに人はついていく。

4.好意を示す:相手を賞賛し、自分が相手に好意があることを伝える。

5.権威:人は熟達者の言いなりになりがち。難しいことや特殊なことへ挑戦するコストを抑えたいため。

6.魅力:身体的な魅力があるか。例えば、コスメ販売の際は店員が綺麗である方が良いなど

7.メッセージの伝え方:内容の困難性によってテキスト、動画、演説等、伝え方を最適化する。

8.前置きを避ける:説得の目的を話してしまうと、聴衆はその反意を用意してしまう。

9.話すスピード:相手に共感がある場合はゆっくりと、反発がある場合はスピーディーに。

10.反復:情報が嘘でも真実でも、繰り返し刷り込むことで真実になる。

11.社会的証明(安心のコントロール):人は長いものにまかれやすい。

12.注意(注意力のコントロール):注目してほしい内容は注意を向けさせ、注意をそらしたい内容は注意を逸らす。

13.気をそらすものを減らす:自分の話のみに注意が向くような仕組み作り

14.ポジティブを強調する:ポジティブな内容は説得力を増す

15.偽装:説得したいことを意図していないようにする。

16.心理的テーラード:論理的な相手には論理的な会話を、感情的な相手には感情的な会話を行う。

17.流れに沿って話す:オーディエンスが頭に浮かべている流れに沿って話す。

18.コンフィデンス:自身の自信により、相手は自信を持つようになる。

19.力強く:話し手の力強さに、聴衆も同様の力強さ持つようになる。

20.大衆が信じ込んでいることを避ける:大衆が信じ込んでいる考え方や価値観の否定は避ける。

デザイン

下記の記事は「縦と横を揃える」「幅を均等にする」など、デザインの基本中の基本をわかりやすく紹介してくれている。

また、下記サイトではデザインの基礎から応用、実際の使い方等詳しく書かれている。

デジタルプラットフォーム

━ 筆者の考え 

デジタルマーケティングのポイントは「プラットフォームにおけるアルゴリズムの徹底理解」と考えている。

エンジニアリングによってできたプラットフォームは感情を持たないため、ハッキングされていない限りは指示通りに動く。

つまり、仕組みを理解し、どのように指示したら動くのかを把握することがデジタルマーケティングを行う上で重要であり大前提である。

仕組みを理解せずにプラットフォームを使っていない例を多く見てきた。(せっかく良いモノ/サービスを作っているのに、プラットフォームのアルゴリズムに適していないため、届いてほしい人たちに届いていないのは非常に歯痒い。)

2021年現在、プラットフォームは大小含めると数えきれないほど存在している。

本稿では中でも大きく2つ。「Google & YouTube」と「Facebook & Instagram」に焦点を当てる。

この2つに注目した理由は、アルゴリズムのベースに「エンゲージメント」が主要因として含まれるためだ。

例えば、Twitterのアルゴリズムはシンプルで、2021年現在タイムライン上では投稿時間順に上から流れている。

そのためユーザーはTwitterへの深いアルゴリズム理解は必要なく、投稿するタイミング、投稿の内容によるリツイートやいいねによる間接的リーチがポイントとなる。

一方で「Google & YouTube」と「Facebook & Instagram」のフィードでは必ずしも投稿時間順には並ばない。

そのため、アルゴリズムに適したコンテンツ配信を行わなかれば、たとえコンテンツの中身が「人にとって」よくても「機械にとって」はよくないものとなり、リーチしない可能性が出てくる。(他にも、Pinterestも独特な表示アルゴリズムを持っている。)

故に「Google & YouTube」と「Facebook & Instagram」は根本的なアルゴリズムの理解がなければ、マーケティング戦略に最適化できない。

またユーザー数が世界的にみても多いことから、現代のマーケティング戦略においては必要不可欠な存在と考え、今回取り上げた。

本パートはSEOやSNSマーケの手法を紹介するのではなく、プラットフォーム理解において参考となる情報源を紹介する。

Google & YouTube

GoogleとYouTubeの仕組みは下記から確認ができる。

How toに関しては、筆者の場合下記のアカウントを参考にしている。

Facebook & Instagram

FacebookとInstagramについて、まずはBlueprintを全て受講してみるのが良い。

その後は、ひたすらにFacebook社のアップデート情報をチェックする。

「Facebook & Instagram」のHow toに関して、筆者は下記の2つを行っている。

・毎月「誰かになりきって」FacebookとInstgramを眺めてみる

・FacebookとInstgramを眺めていて「運用が上手だな」と思ったアカウントをフォローする

誰かになりきるのは友人や同僚、家族の誰かになりきるでもかまわないし、「シュークリームが好きな人」と単純なものでも構わない。

とかく、自分の趣味趣向だけだとカテゴリーが一定になり「運用が上手だな」と思えるアカウントに出会える確率が下がる。

例えば、筆者は先月「スイーツを愛して止まない人」の想定で色々調査した。その結果、下記のアカウントにたどり着いた。

https://www.instagram.com/maisoncacao_official/

まとめ機能を店舗紹介に使うやり方が秀逸だ。

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個人で活躍されている方は、下記の雑誌が参考になる。

デジタルプラットフォームにおけるまとめ

今回紹介したURLからアルゴリズムを理解することはGoogle、Youtube、Facebook、Instagramを活用したマーケティングを行う上で必須と考える。

その上でどのデジタルプラットフォームに限らずに言えることだが、これらをマーケティングで有効活用するには日々、生活の中で使ってみることも欠かせない条件だ。

理由は、各プラットフォームのアップデートが早く、日々触れていないと変化に気づけないためだ。

例えばInstagramは2021年2月初旬頃にストーリーズのアルゴリズムにテストを加えていた。

いつもはストーリーズの最新は時系列ではなく、良くみるアカウントのストーリーだった。しかしこの時期は、滅多に見ないアカウントが初めに来ていた。

このような微妙な変化は常に触っていないと気づけない。

SEOに関しても、アップデートがあるたびに表示順位が変わる。

「再考」で書いたように、プラットフォームのアルゴリズム変更は我々でコントロールできない。

もしアルゴリズムのアップデートによって自身のマーケティング戦略に損失が出た場合、これはもう仕方ない。

GoogleやFacebookが実質無料で使える分、トレードオフとして各社のエンジニアに我々のコンテンツ管理を掌握されている事実は否めない。

「それでもリーチを増やしたい!」などの感情を逆手にとり、GoogleやFacebookは広告で利益を獲得している。

そのため、広告費をかけずに上位表示するにはアルゴリズムの勉強、日々のテストなど、工数コストをかけなければいけない。

この工数コストを避けたい場合、広告費を払わなければいけない。

広告費と工数コストが、デジタルプラットフォームのトレードオフなのだ。

まとめ

コンテンツチェックは最低限必要な作業であり、施策の成功確度を少し上げるだけにすぎない。

なぜなら、コンテンツの良し悪しを決めるのはユーザーの感情であり、この感情はタイミング、時世、環境など、コントロール不可な要因によって良し悪しが大きく変わる。

したがって、コンテンツチェックは最低限必要な作業であり「やらないよりマシ」の感覚で行っている。

参考文献


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