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物語をものがたれる年に

昨年は自分にとっては果たしてまったく経験の無いくらい大きな変化の年であった。

全く何も経験のないところから、これだけの数の仕事を受けてまがいなりにも映像制作者としてやっています、と人に言えるほどの何かになれるとは去年の今頃は正直まったく思っていなかった。

よくやりたい事が何かが大事、という言葉を耳にするが自分の場合はやりたい事は全然うまく出来なくて、ほとんどもうこれしか出来ない、という夢のような選択肢を潰して潰してというところからの道の選び方であったので、そういう道の選び方もあるという事は特に若い人に対して伝えられる事なのかもしれない。
恥ずかしい話だが僕はもう俳優にも
声優にもアニメーターにも、多分ならない。
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今年はさらに、人の心をうつ表現を目指したい。
多分僕はものすごく人や何かの出来事の表層の下にあるなんとなくそれをやりたい、なんとなくそう行動してしまう、みたいな意識に興味があって、そういうものに共感したいと思っている。
そういう共感をすくいだして、何かを思うのは
自分だけじゃないのだと安心したがっている。
そこに至るには映像を撮るだけじゃなくて、
何かを物語る必要があると思っている。
なのでそういう力をつけたいし磨きたい。

それとお金を稼ぐこと。
きちんと対価をもらっていく事は僕にとっては必須の事で、お金がない事で、もしくは無くなることで様々な関係や組織を失う経験はもう二度と味わいたくないと思っている。
昨年、思うより随分たくさんの動画を制作したが実際にかけた労力に比べるとそれぞれの制作費はとても少ない。
正直まだ全然それで生きていけるほどの対価は得ていないので、その意味ではシビアにやっていきたい。

やりたい仕事は今も街の中にある。
喜びも哀しみも怒りも楽しさも全てがある街という空間が好きだ。
大きな仕事が立て続けにほぼ終わって、
真っ白なスケジュールに自分でも若干びっくりしながらたてた指針を元に今年は行動していきたい。

2018.01.03 佐藤洋輔(シュガー)

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