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おすすめ本『具体と抽象』

「具体と抽象 世界が変わって見える知性のしくみ」(細谷功 著)を読んで自分が「確かに!なるほど!わかる!」と思ったポイントについて整理してまとめたノートです。クリエイティブに新しいアイデアを生み出したい、コミュニケーションでもっと相手と意思疎通を図りたいという方々に役立つ本です。

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おすすめのポイント

1.抽象化の意義

特徴を抽出する「デフォルメ」
 階層の上から下に同じルールが適用できる「縦方向」の応用
複数の事象に法則を見つける「パターン認識」
 同種の集まりで汎用性を高める「横方向」の応用
抽象度が上がるほど本質に迫るので簡単に変化しない

2.抽象度のちがい

不連続な変革期/革新的な仕組みづくり
 抽象度の高い議論(多数意見は不要)
連続的な安定期/いまあるものを改善
 具体性の高い議論(多数意見が必要)
どのレベル(具体⇄抽象)の話をしているかという視点がないと永遠にかみ合わない

3.価値観のちがい

上流の/抽象度が高い仕事
 自由度が高い、個性が重要視され多数決はなじまない
下流の/具体性が高い仕事
 自由度が低い、衆知を集めるのが有効
抽象レベルで見ると「二項対立」で考える視点があるが具体レベルだと「二者択一」に見える

4.抽象化の目的

◆具体レベルで見ていると個別の事象に振り回されるが抽象度の高い判断基準があるとブレが少なくなる
◆具体レベルのマネはパクリでも抽象レベルのマネは斬新なアイデアになる
◆膨大な情報からメッセージを読み取り「要するに何なのか」を話せる

5.抽象化の威力

抽象度が高いと一見異なる事象が同じに見えて抽象度が低いとすべてが違って見える
多種多様な経験や擬似体験で視野を広げると一見異なるものから共通点を探すことができる
◆経験や情報量が同じでも豊富なアイデアを生み出すことができる

6.抽象化の弊害

抽象レベルの概念は固定化されやすく偏見や思い込みを生み出し判断を狂わす
◆抽象の世界に足を踏み入れるとその世界が見えていない人にいらだちを覚える
◆抽象化能力をもたらす客観視の姿勢は主観的な感情と衝突して考えると行動できなくなる

7.具体と抽象の往復

まず徹底的に現実を観察して実践を通して「具体」をつかむ
その「具体」を頭の中で抽象化して思考の世界へ持ち込む
その「抽象」に過去の知識や経験をつなぎ合わせて新しい知を生み出す
◆その知を再び実行可能な「具体」に落としこむ

あとがき

この本「具体と抽象」に興味をもったきっかけはこのYouTube動画でした

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