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企業研究『Amazon(Eコマース/クラウドプラットフォーム)』

決算書から企業の強みや市場の可能性を読み解き、自分なりの仮説をもって事業の動向をとらえられるようになるのを目指して、お気に入りの動画等から学んだ「決算書のポイント」を「おすすめのコンテンツ」と共にまとめたノートです。決算書の勘どころをつかめるようになりたいという方に役立つ内容です。今後の決算でも加筆する予定です。

1.企業の強み

Amazonの業界における特長
◆他社との差別化
 長期目的を「フリーキャッシュフローの最大化」と定義
 マーケットシェア(物を買いたい人が一番集まる場所)
◆事業の成長性
 規模と成長率が圧倒的
 売上YoY+44%、$125B(2020Q4)
 フリーキャッシュフローYoY+26%、$20B(2020Q4)
◆ビジネスモデルの特徴
・コマースは利益を出さなくてもキャッシュフローが作れる
 普通:商品を仕入れたらお金を払い、売れたらお金が入る
 Amazon:商品が売れてお金が入ってから仕入れ先に払う
・AWSや広告は利益率の高いビジネス
 AWS:サービスラインナップが広い(痒い所に手が届く)
 広告:認知広告ではなくパフォーマンス広告(直接売上につながる)

2.市場の可能性

Amazonの業界を取り巻く環境や市場の可能性
◆コマースのキャッシュフローサイクル
 普通は在庫を抱えるとキャッシュフローがマイナスになる
 Amazonはプラス(商品が売れてから27日後に仕入れ先に支払う)
 Appleも同じ仕組み(注文を受けてから組み立て/発送する)
◆今後の注目ポイント
 ジェフ・ベゾスのCEO退任後、アンディ・ジャッシー新CEOによる経営
 AWSの成長が鈍化していくのか

3.数字を読む着眼点

他の決算書でも使える数字のとらえ方
◆Online storesの売上がYoY+46%、Physical storesはYoY-8%
 Wholefoodsのデリバリーやピックアップの売上はOnline storesに含まれるので、Physical storesはコロナ禍で持ちこたえている
◆Third-Party Sellerの売上がYoY+57%
 Online storesの売上がYoY+46%なので、直販より伸びている
 Amazon.comは物を買いたい人が一番集まる場なので、まだ伸びしろある
◆AWSの売上はYoY+28%
 成長率がやや鈍化、サービスの利用は増えてもインフラ全体の利用増にはなっていない
◆Others(広告)の売上はYoY+66%
 Amazonの広告は商品の認知度を上げるより直接売上につながる
 お店やブランドがパフォーマンスを重視したマーケティングにシフト

4.決算説明資料(IRレポート)

2020年第4四半期決算資料https://s2.q4cdn.com/299287126/files/doc_financials/2020/q4/Webslides_Q420_Final.pdf

5.おすすめコンテンツ

(1)決算解説

決算書のポイントを理解するならコレ、おすすめの動画「シバタナオキの決算実況」と文字起こし記事「決算が読めるようになるノート」です。

(2)事業内容

企業の事業内容を調べるならコレ、おすすめのサイト「strainer」です。

(3)指標

指標の意味を確認するために活用したサイト

6.関連する記事

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