見出し画像

ONEWAY -変化そして進化の時-

進んだ時間は戻らない。だから僕らは未来を見据えて、進化していかなければならない。

===============================

今回のコロナショックが今までの経済における様々なショックとは別次元なのは言うまでもない。よく皆が口にする収束、終息には相当の長い時間を要するもので、例えば緊急事態宣言を終えたら終息という事は間違いなくない。ウイルスを撃退する活路を見出せても、経済に与えたダメージは大きなもので回復には相当な時間を要する。これが今よく言われている『withコロナ』『アフターコロナ』である。

これから人々のライフスタイルは大きく変わると思う。それは今まで当たり前だった事が当たり前でなくなる事を意味する。人との付き合い方、仕事の在り方などの様々な概念が今まさに物凄いスピードで変化していて、そんな『時代』を今自分達は生きている。『時代』というよりももっと細かい『時』という言葉の方が適切な表現なのかもしれない。

来たる未来の為に進化をしなければならい。その『時』のスピードに合わせて。

インターネット誕生から今までオンライン化が進化を続けた。人々は i phoneなどのスマホを片手に常にオンラインがある状態となった。便利になった反面、そこに窮屈さや機械的な冷たさを感じ始めた人たちはそれに対して反対のオフラインやリアルの場を重要視するようになった。ある人はkindleから本に戻り、またある人はデジタルからレコードに戻り、ある人は人と人とが集うリアルな場を求めた。そんな様々な形でオンラインとオフライン、デジタルとアナログ、リアルとネットが二極化していた。コロナショック前までは。

しかしたかが2ヶ月の間でそのリアルの場が危険とされるようになり、オフラインビジネスを主としていた沢山の人達は物凄いダメージを受け、そのダメージは現段階でも計り知れないものとなっている。このダメージを何とかする為にリアル店舗などのオフラインからオンラインストアやウーバーイーツなどのオンラインへ移行する姿も見受けられるが、今までオフラインを主としていたビジネスや人が急に移行したとしても、お店、買手共に急激に変わった世のスピードにすぐには適応出来ないのが現状だ。

自分の立場で言えば、日本にリアル店舗のオフラインビジネスを持ちながら、現在はシドニーからオンラインでオフラインビジネスのサポートをしている。オフラインとオンラインの間でビジネスをしながらも、今も昔も変わらずにリアルの場を最重要視している人間だ。

オーストラリアは3月の半ばに政府がロックダウンを指示し、カフェやレストランなどの現場で働いていた沢山の人が一気に職を失った。この措置は半年続くとも言われている。
(余談で自分もシドニーのカフェでシェフとして働いていたが、このロックダウンでオーストラリアでの仕事はなくなった。この話はまた後日別の機会に書き記そう。ただ言えるのは自分の本業はあくまでN t S coffeeのオーナーであるという事。)
リアルな現場で特殊なスキルを持つ人間はかっこいい。例えばシェフもその一つの職種で、レストランなどのリアルな場でそのスキルをフルに生かし、料理を提供する。しかしロックダウンや外出自粛の中では、リアルな場での『スキル』が強みとはならないのだ。素晴らしい腕を持っていた人間でさえもオンラインスキルとビジネススキルが同時に備わっていなければならないのだ。敏腕シェフが発信できる場がオンラインの中にあるように。
そして先ほども言ったように今まさに物凄いスピードで『時』が進んでいる。その中で半年後となれば、経済はじめ街の様子、人々の動きは大きく変わっているだろう。その時、オフラインの人々はどうなっていくのだろうか。

時間は戻る事はない。常に進んでいる。このコロナショックで世界中の経済は大きく減速している。それと同時に世界中が新たな時代へと『時』の流れを今まで以上に早めている。
だから自分はこの『withコロナ時代』に止まることは絶対に出来ない。今まさに新たな未来の為に準備をするとても重要な時間。だから自分の思考は絶対に止まらない。
人生は一度。そして時間は一方通行 ”ONEWAY" で戻ることは許されない。

今この世界が変わる、この『時』を世界中の人が経験している。その苦境の『時』に『新しい何か』が生まれ、それが進化の一つとなる。『新しい何か』はこのコロナショックを救う活気的なものなのか、はたまた全く別の『モノ』なのか。それが『何か』は今の自分にも分からないが、大きな変化、進化の『時』を生きていることだけは間違いない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?