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強みをキャリアへ活かす

このnoteの概要

こんにちは、村井庸介です。

就職・転職における内定取り消し、自宅待機が増え今後のキャリアについて悩む方の話を聞く中、僕が世の中に貢献出来ることは何かと考え、働き方・キャリアについて、出版した2冊の著書をもとに、このnoteを始めました。

いまは、転職などを考え始めている方向けに、
「ずらし転職」(ワニブックス)
から、実践できる内容をピックアップし、お届けしてまいります。

前回は「強み」の見出し方について、お伝えしました。では、例えば、転職の時、強み合う職場をどのように探せばいいのか?
という疑問についてお答えしていきます。

自分の強み・適性にあった職場の見つけ方

次の職種や業種に移るときには、必ずどのような職種・業種なのか「先人に聞く」ようにしましょう。

自分の勝手な推測だけで考えないこと。これが、期待と現実のギャップを
可能な限り埋め、自身が「乗数(掛け算)」をうまく活用して活躍していくヒントになります。

また、先人のいない分野は、成功事例もなければ、失敗事例もありません。その場合は、
「出戻れる場所(会社や元の部署)」
をきちんと確保しておくことをおすすめします。

過去への安心感や、未来に対するかたちのない不安に縛られずに、思いっきり新しいことにチャレンジすることが、次の場所で結果を出すコツでしょうから、そのための地ならしをしておきましょう。

先輩方に聞くにあたり、有益な情報を引き出すには「いまの職種や業種ではどういった適性があったのか」を振り返ることが大事です。

これについても、個人的に行うと視点が偏ってしまうかもしれないので、同僚や先輩、気心知れた外部の知人などに協力をお願いするとよいでしょう。

他者との会話で気づく自分の「強み」

強みというのは、ほかの人からしたら当たり前ではないことを、当たり前にやっているような、そういう習慣の裏付けにあることが多いと私は感じています。そのため、自分以外の他者と会話することで気づきやすいのです。

私も、人から「どうして人がやらないプロジェクトばかりやるの?」といわれて、はじめてそれがほかの人にとって当たり前ではないということに気づきました。私は人がやらないことに挑戦して、自分のなかで新しい経験を積めるということが好きだったので、いまもいろんなプロジェクトにチャレンジしています。

社会人3〜4年目くらいのときに人から指摘されて、「これが自分の強みなのではないか」と気づきました。自分にとって当たり前のことになりすぎていて、盲点になっていたのです。

自分の強みに合った働き方の見つけ方

自分の特性とあった働き方を探すときに、必ずしも自分の参考になる働き方をされている人が身近にいるとは限りません。

たとえば、自分は真面目で信頼を得て仕事をしていくタイプだけど、社内で成功している人たちはハツラツとしてコミュニケーション能力が高く、その強みを活かして仕事を回している人ばかりというような状況もあると思います。そういったときは、社外にメンターをもつとよいでしょう。

メンターとは、仕事をするうえで、人生を生きていくうえで、指導してくれたり、アドバイスをしてくれたりする人のことです。同じ仕事をしていなくても構いません。「どのように仕事に取り組み、成果を収めているのか」といった部分で、自分の参考になる人を見つけられると、働き方のヒントを得ることができるでしょう。

マイノリティ(希少性)は強みである

また、前述のように周囲に自分と似たタイプの人がいないという状況下では、自分がとても「希少性の高い存在」になります。得てして「私は浮いているのではないか」「この会社に向いていないのではないか」などと考えがちですが、逆です。自分にとってとても有利な環境なのです。

社内には、ハツラツとしてコミュニケーション能力が高い人がたくさん在籍しているといった環境においては、「ハツラツとした人」というのは、言葉は悪いですが替えが利きますよね。

でも、それに対して自分の「真面目で信頼を得やすい」といった特性をもった人は社内に少ないわけですから、会社全体で見ると希少性が高いものになります。

会社や組織を回していくためには、いろいろな役割が必要です。特定の個性だけで運営されている組織は、そうはありません。そうすると、会社で少数派の自分は替えの利かない「この人が抜けたら困る」という状況になりやすいというわけです。

なので、そういったマイノリティがあるのであれば、マイノリティであることを強みとして活かすように考え方を変えてみてください。

いろんな経験をしているほうが有利

また、社会人経験のなかでさまざまなトライ&エラーを繰り返している人のほうが、強みを見つけやすいといえます。

私の場合、ルート営業は向いていなかった、ルーティーン作業は向いていなかったという一方で、未開拓のプロジェクトに挑戦することは向いていました。そういった自分の強みは、実際にいろいろな場所、状況で働いてみてわかったことです。

注意したいのは、ひとつの部署にずっと配属されている人です。同じ仕事を続けていると、その業務のスキルがついてきて、ある程度仕事ができるようになります。

すると、そのスキルが自分の強みだと錯覚してしまいがちですが、実際のその人の強みが、その職務スキルと一致しているかというと、必ずしもそうではありません。

「長く続けていること」と「自分の強み」はイコールの関係にはありません。たとえば、その職務で独立できるかと考えたときに、「これで飯は食っていけない」「独立したいとは思えない」と考えるのであれば、それは本人の持ち味を生かした仕事ではない可能性があります。

せっかく仕事をがんばっているのに、少しもったいないと思います。

一言で財務経理やマーケティングといっても人によって生かしている特性は違います。せっかくなのであれば、自身の強みを活かして、その職務に没頭して、「独立しても食っていける」ぐらいのものにしてみてはいかがでしょうか?

出展:ずらし転職

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