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良い提案の3要素とGISOV

このnoteの概要

こんにちは、村井庸介です。

就職・転職における内定取り消し、自宅待機が増え今後のキャリアについて悩む方の話を聞く中、僕が世の中に貢献出来ることは何かと考え、働き方・キャリアについて、出版した2冊の著書をもとに、このnoteを始めました。

前回までで、提案する側、される側の視点で、良い提案を書いてきましたので、これらがどうつながるのかお伝えしていきます。

GISOVの型がもたらすメリット

前回、良い提案には、相手の中で「驚き」「安心」「納得」が起きているといお話しをしました。これと、GISOVの関係性について、お話ししていきます。

「GISOV」の順番は、提案の内容を深めて完成させるための5つのステップであるのと同時に、相手に承認してもらいやすい、ベストなプレゼンテーション(以下、プレゼン)の流れにもなっています。

前回話しした3要素との、関連性は以下の通りです。

G・I:相手に驚きを与える(その結果、共感を得る)
S・O:相手に安心感を与える
V:承認する理由が明確になる

見てお分かりのとおり、GISOVの順番でプレゼンをすると、そのまま3要素が順番に相手の中で起きやすくなるのです。(もちろん、それぞれの各項目ごとの提案の中身が重要です)

とくに「GISO」の並びは、論理的です。
GISOVの概要については、こちらを参照ください。

ゴール(目的)とイシュー(課題)、ソリューション(解決策)とオペレーション(実行計画)はそれぞれセットです。

ゴールが変われば課題も変わります。つまり、いきなり課題の説明をしても、そもそものゴール設定がお客様と握れていなければ、説得力は薄れるのです。

GISOVを守ることの、もう一つの重要性

同様に、ソリューションの全体像を説明した上でなければ、より具体的なオペレーションの話はできません。「GISOV」の順番を守ることが、特にこれから提案の機会が増える方にはおススメです。

GISOVをチェックしながら、提案するということは、提案する側には「貢献した未来」が見えているということです。一方で、GISOVを無視すると、自社に合わないスタイルの仕事を引き受けることになったり、自社にあまり専門性がない領域の仕事を受注したりということが起きます。それでは仕事として続きません。

野村総研で教わった言葉で強く印象に残っているものに、「顧客とともに栄える」があります。自分の都合ばかり考えるな。自社の利益だけを追求するな。しかし顧客の奴隷にはなるな。仕事の上での相手との関係性のバランスが大事だという意味です。

すべての提案は、相手も自分(自社)もハッピーになるためにあるべきです。そのためには、いくら斬新であろうと、実現できない提案では意味がないのです。

そのため、ゴールとイシューは、「手に入れたい未来」を描き、「驚き」を与え、その未来を同じ視点で見て一体感を生む(共感する)ことが大事です。

それを踏まえて、実行可能なソリューションとオペレーションが提案に含まれていなければなりません。それが「安心」です。

そして最後に、承認の「理由」となるバリューを伝える。この「GISOV」の流れは、説得力があるのと同時に、提案という仕事の本質に沿ったものなのです。

でも、自分は口下手で流暢にはプレゼンが出来ない?

そういった不安がある方もいると思います。そういった方こそ、この「型」を活用していただきたい理由については、次の記事にてお伝えします。

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