蹴り出しの改善について。筋腱複合体について詳しく。

蹴り出しの改善について。筋腱複合体を詳しく学んでみたいと思います。

筋腱複合体の知識です。装具と直接関係ないように思うかもしれませんが、この知識がある事で装具の選択が変わるかもしれないので、是非覚えてみてください。

まずは解剖からイメージしてみて下さい。
下腿三頭筋のエコー画像を確認して下さい。斜めに走行している白いエコーが筋束です。そこから筋が踵に向かっていき、ヒラメ筋と腓腹筋がアキレス腱となって踵に停止します。この筋と腱の移行部が筋腱複合体となります。

次の図ですが、足関節固定状態で背屈をしてエコーで確認し、筋長を測ったものです。

足関節が固定されているので、関節運動は起きません。そうなると、従来では等尺性収縮となり筋長は変わらないはずです。

等尺収縮は「筋線維は長さが一定である」と定義されています。

つまり、エコーで見ても筋長は変化しないはず。

しかし、明らかに長さが変わっている。しかも、力を強く入れるほど短くなっていました。

関節の運動が起きないで、筋が短くなっていたら、いったい何が伸びているのか??

これは腱組織が伸長されているためとわかったのです。

面白いですね。今までの常識と違いませんか?

続く。

参考文献
福永哲夫 Sports medicine 110 特集 筋腱複合体ここまでわかった筋腱のふるまい 2009

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