装具作製患者の退院先に影響する因子

装具作製患者の退院先に影響する因子

凄く興味のあるタイトルです。装具作製をした患者さんが何が理由で退院先が施設になるか自宅になるかを調べています。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/rika/35/1/35_5/_pdf

対象は装具を作製した82名です。対象が装具作製者という所が珍しいですね。

自宅群と施設群で比較しています。

結果です。
入院時のSIAS、退院時のSIAS、同居家族、入院時FIM(浴槽移乗、移動、階段以外)が有意差がみられました。

また、退院時の清拭、更衣、移動、階段、記憶が有意差がみられました。

ロジスティック解析を行うと階段昇降と記憶が有意なオッズ差かみられました。

考察です。
やはり、入院時のSIASに差がありますので、自宅群は入院時より麻痺が施設群に比べ良かったということになります。

また、家族が重要だという点も見逃せません。見守りやIADLの部分で介助が必要になるということを示している結果だと思います。

装具の作製までの日数などの因子は影響があったのでしょうか?そこは少し気になりました。

自宅退院するには麻痺の程度が軽く、介助する家族が必要ということでしょうか。

なんとかリハビリテーションで改善を促していきたい所ですね。

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