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ステップロック膝継手

長下肢装具の膝継手もいろいろあります。

代表的なものはリングロックですが、症例によっては膝継手を変えた方がいい例もありますので覚えていた方がいいと思います。

今まで使用する機会はあまり無かったのですが、ステップロック膝継手を使用する機会がありました。

膝伸展方向に力をかけると膝伸展が生じますが、屈曲方向には力をかけても曲がらないといったものです。

カチカチと段階的に膝伸展が出せるので、屈曲拘縮などがあり、だんだんと膝が伸びていく場合には有効だと思います。

ダイヤルロックなどでいちいち工具を使って伸展角度を変えるのではなく、伸ばしていけばその可動域で止まるので使いやすいです。

今回は立ち上がりに重度の介助が必要な方に使用しました。立ち上がる際にリングロックなどでは立ち上がった後、膝をロックするか、初めから膝伸展位でロックして立ち上がるかの2パターンがあると思いますが、どちらも介助量が多く介助する側が大変です。

ステップロックであれば膝を伸展していけば勝手にロックをかけてくれるので介助量は減りそうです。

膝継手一つとっても奥が深そうです。基本的な継手を覚えるのはもちろんですが、少し応用的?な継手も考えていく力が必要かと思います。

ステップロックの場合5万ほどかかるので、患者さんや家族への値段の説明はしっかりしていく必要がありそうです。

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