装具の金銭的負担

装具を作製するとき、よく金銭的負担のため装具作製しないってPTがいます。

そうなんです。装具って高いんです。

※値段についてや負担額についてはわかりやすいように簡単に書いてあります。入院中で作製を考えている方はPT、義肢装具士、相談員などに相談して自分がどれだけの負担になるのか確認してください。

長下肢装具でいうと10万以上します。高いものだと20万ぐらいするものも…結構振り幅あるなぁーと感じているかもしれまんが、部品にハイスペックなものを使うとどんどん値段上がってしまうんです。車なんかと一緒ですね。オプションをつけると高くなる。

ここまで聞くと、高すぎる…入院費もあってそのほかに別料金もかかるのか…負担が多すぎるって思う方もいると思います。PTだったら患者さんに負担をさせるのは気がひけるって方もいるかもしれません。

ただし、保険がきくんです。入院中の方ですと医療保険を使用することになると思います。


医療保険だと75歳以上だと1割(収入により変動)。69歳以下だと3割が基本です。

例えば10万円の装具を作製した場合。69歳以下では3万円の負担。75歳で収入がない方では1万円の負担となります。

(ただし一度全額負担してからの返還になりますので一時的に支払いは高額になります。)

そして、装具を作って早く歩けるようになった方が入院日数が少なくなり、結果的に自己負担額は減るっていう報告もあります。

一時的に負担はあるけど、結果的には自己負担は少なくなる可能性もあるんです。装具を使用するメリットは大いにあります。

研究でも機能改善の結果が出てきています。その中でどのような選択をするのか?

金銭的負担って言葉で躊躇してしまっていいのか考える必要があると僕は思っています。

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