ブレースクリニックの流れの実際

ブレースクリニックの流れの実際

ブレースクリニックの質の向上がより良い装具作製につながると考えています。


実際にどのようにして行うのかをまとめてみます。

基本的には一次選定→二次選定→三次選定の三段階で行うようにして下さい。

【一次選定】
装具が必要そうな方、悩んでいる方にどのような装具がいいか先輩などと相談してください。どのうよな装具をいつ作るのかの大枠を決定していきます。
これは入院早期から相談してほしいと思います。経験上、脳画像や経過、年齢など総合的に考えていつ作るのかを考えておかないと、作製は必ず後手後手になります。特別な理由が無い限り、1週間を目処に考えてほしいと思います。

【二次選定】
二次選定の質が装具作製の質の向上に直結していくと思います。非常に大切な過程ですので準備をしっかりとして下さい。
各階で患者さんを交えて装具が適切かチェックを行います。装具検討用紙、必要な装具を準備しておいて下さい。
この際、必要であれば患者さんを含めての話し合い→患者さんなしでの話し合いも検討して下さい。患者さんいると話しにくいこともあり、本音が言えないことがありますので、、
問題があれば再度評価、検討を行い、必要であれば二次選定をもう一度行ってください。
問題なければ作製の流れの手続き(患者、家族の同意を得る。Drに報告して処方箋の取得など)に進んでください。

【三次選定】
装具士さんに装具の設定を伝えて下さい。その際に装具士さんから提案などがあるかもしれませんので、装具係や先輩がフォローしていきます。

どれも大切な過程だと思いますが、一番大切なのは二次選定だと考えています。なんとなーくで決定しないで適度な緊張感を持って行いたいところです。選定に出すスタッフは準備を怠らないことが大切です。

また、多職種も踏まえてブレースクリニックを行えればもっとよい形になると思います。ただ、下肢装具などについては理学療法士以外はなかなか知識が少なかったりするので、意見が出ないなんて事もあるかもしれませんが、、、

逆に違った発想が出る事もあると思います。病院によってやり方は違うと思うので、それぞれの病院のやり方を聞きたいなぁと思ってます。

有意義なディスカッションはより良い装具作製につながります。質を高めていきたいですね。

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