生活期から見た回復期での装具作製について2

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspo/33/3/33_151/_pdf/-char/ja

この論文凄く勉強になるんです。なので数回に分けて説明していこうかと思います。これを読むと正直、生活期での問題がわかっていなかったなと反省してます。

SHBの問題点
①環境の問題。
病院などフラットでまっすぐ歩くような環境ではなく、退院後は方向転換や段差、人混み、傾斜などがあります。そのため、歩容が崩れてしまっていることがあるとのこと。

②膝のロッキングを誘発してしまう。
SHBでは制動が不十分でバックニーが生じてしまう例が多いとのこと。患者の希望から弱いものにしすぎると、あとあと問題が生じてしまうことも。

③SHBでは調整が難しい。
SHBは調整機能が付いていないため、生活期で問題に気がついても、調整が出来ない。新しい装具を作ろうと思っても、どこへ行けばいいのかわかっていない。方法がわかったとしても、その手間から行動を起こさないことが多いようです。

これらのことから退院後、さらにリハビリテーションを受ける場合には調整機能付きが望ましいと考えているとのことです。

改めて装具作製の難しさを感じます。退院した後どうだったかを追っていく必要があると感じます。

続く。

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