「良い先生」の条件とは?
私が務める学習塾、もとよりこの業界のミッションは、成績向上と志望校合格に他なりません。個別指導というスタイル上、個々の学習状況や習慣に応じて指導し、テストで結果を出すことが求められています。
その上で、指導者には「良い先生」になってもらう必要があります。
「良い先生」と感じる要素はいろいろあります。
面白い、熱意がある、知識が豊富、教え方が上手い、などなど。
ただ、先生の良い悪いって、結局のところ人間としての合う・合わないがかなり大きいと思います。そこは認めつつも、良い先生になるための最低限の条件があるのでは?と思うのです。
良い先生になるための第一歩
良い先生の最低限の条件とは、端的に言うと”元気な先生”ではないかと思うのです。
…いえ、「とにかく体育会系のテンションでいけ!」と言うことではなく。
私は高校時代、すごく憧れた英語教師がいました。授業の時はいつも英単語にまつわる雑学やアメリカンジョークなどを披露し、おまけに全然授業に関係ない話で勝手に盛り上がり、「なんでこんな話してたんだっけ?」と本筋を見失ってしまうようなお茶目さがありました。もちろんそれだけでなく、予習していなければ「授業で全て教わろうとするな」と叱責する厳しさもありましたし、生徒の回答の正誤をジャッジする上で曖昧な部分があればすぐその場で辞書を引き出して確認するなど、教えると言うことに対して非常に誠実な先生でした。
ただここで言いたいのは、その先生が「英語の授業を誰よりも楽しんでいた」ということです。とにかく英語が好きで、この魅力を知って欲しいというエネルギーがあったように思います。
エネルギーは興味を引き寄せる
自分は全く興味を持っていないジャンルの話を他人から聞くとしたら、どんな人から聞きたいですか?
私なら「自分はこれが大好きだ!」と確信を持っている人から聞きたいです。というか、確信がある人の言葉にはエネルギーがあり、その熱量で語られると思わず聞いてみたいと思ってしまうものではないでしょうか。
先に列挙した良い先生の要素の共通は、やはりその人にエネルギーが宿っていることではないかと思うのです。そして、エネルギーを持っている人の言葉に、私たちは引き寄せられ、耳を傾けてしまうものです。
楽しむ=常に元気でいること
エネルギーがあり、教えることが好きで、かつその場を楽しんでいる先生。
でも、先生だって教えることを続けていれば、時には教えることに飽きてしまうこともあると思います。
ここで大切なのは「常に元気でいること」です。
ある俳優さんがこんなことを言っていました。
例えば、その人物がすごく落ち込んで涙を流す。そんな時でも役者のテンションは高くなければいけない。暗い性格の人物を演じ続ける時も、役者本人は元気でなければいけない。
すごく逆説的ですが、好きなことを楽しむためには、自分を常に「元気でいさせる」工夫が必要だという言葉だと思いました。
エネルギーを持ち続け、好きでい続けるために
今日も明日もエネルギーを持って、好きなことを好きと断言できる確信を持つために、自分を元気づけ、元気でいさせる工夫ができる人が、ひいては「良い先生」のみならず、「魅力的な人」になっていくのではないでしょうか。
そんな話を指導者の大学生にしながら、私自身が元気でいるように心がけている日々です。
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