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ふりかえらず、成し遂げない、2020年

この記事はマネーフォワードアドベントカレンダー2020🎄⛄️ の25日目の記事です。

12月に入り、社内のたくさんのメンバーが、プロダクトづくりから、組織づくり、デザインまで、色んな切り口で発信をしてくれました。日々大変なこともある中で、お互いにリスペクトし合い、全力で仕事を楽しんでくれていることが伝わってきて、ありがたいなぁと感じています。

今日は、アドベントカレンダー最終日ということで、「2020年のふりかえり」というお題をもらっていたんですが、もうみんながいっぱいふりかえってくれたので、それでお腹がいっぱいになってしまいました(笑)

僕は、過去のことはだいたい忘れてしまいます。よくインタビューで昔のことを聞かれるんですが、本当に記憶がないんです(汗)。特に経営を始めてからは、毎日大変な事が起こりすぎて生き延びるだけで精一杯。今の実力だと上がりっこないベンチプレスを毎日何とかみんなで力を合わせて上げ続けている感じで、ふりかえっている暇もありません。

過去は過去

よく言われる話ですが、平成の30年間で、世界の時価総額ランキングは一変しました。

平成が始まった頃は、30年後にこんな世界になっていると誰が想像できたでしょうか。平成元年、世界の時価総額1位はNTT、2位は日本興業銀行など、トップ5は全て日本企業です。当時中学一年生だった僕は、日本がこれからもグローバルで最も経済的に豊かな国になるとなんとなく思っていました。ところが、インターネットという革命的なテクノロジーの台頭を初め、様々な外部環境の急速な変化に対して、対応に遅れをとってしまった日本は、今では50位にトヨタが入るのみです。当時の日本は、過去の成功体験に縛られ、このままの状態が続くという過信のもと、人やお金などの重要なリソースシフトが遅れてしまったんじゃないかと思います。

僕は、ソニーの盛田さんが大好きで、盛田さんがウォークマンをアメリカに持ち込んだ時の話や、ソニーがグローバル企業になっていく話にいつも勇気をもらっています。ただ、「その時と今は違う」ということを忘れてはならない。「この時こうだったからこう」というパターン化で物事を考えるのは、とても危険です。それよりも、今置かれている状況を理解し、スピード感を持って打ち手を実行していくことが何より大切だと思います。

もちろん、過去からの学びはたくさんあります。起業時は「リーンスタートアップ」に助けられましたし、ユニクロの柳井さんの「経営者になるためのノート」はことあるごとに読み返しています。


成し遂げたら退化する、未来最優先志向

起業家は、未来をつくる生き物だしそうあるべきだと思います。中途半端な達成感を持つことこそ、退化の始まり。もちろん、何か達成した時に喜んだり、失敗した時にきちんと反省したり内省することは必要ですが、過去は過去。過去の成功、時には失敗をも捨てながら、何よりも未来をつくる方法を考え、実行していきたい。

先日経営合宿で、経営陣みんなでひたすら未来を妄想するワークショップをやりました。毎週目標数値に向き合っているメンバーと(ここは定期的にしっかりふりかえっています!)、全く違う脳みそを使う時間でした。

たとえば、『マネーフォワード ME』をはじめとする個人向けサービスでは、「ポータブルな世界を実現したい」。

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個人の働き方や暮らしが変わり、会社や社会との関わり方が変わっていく中で、個人のデータや信用などがポータブルになっていきます。そうなった時、マネーフォワードのサービスがどんな価値を提供できるか、考えを巡らせました。

2020年、もうすぐ終わりですが、みなさんはどんな2021年を過ごしたいですか?

僕は、来年も’ User Focus’のバリューを大切にしながら、ユーザーさんに喜んでいただくサービスを創り、届けていきたいと思います。そして、きっと来年も成し遂げられず、また未来のことばかり考える1年にしたいなと思います!

みなさま、2020年も大変お世話になりました。来年がみなさまにとって素晴らしい年になりますよう。良い年をお迎えください。


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