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スポンジとおっさん

最近の息子は、漢字にハマッているようで、難しい漢字やめずらしい苗字をクイズ形式で質問してくる。わからないのでウンウン考えていると、してやったりな表情で答えを発表してくる息子。相変わらずかわいい。

あんな小さかった息子も中学生になり、早くも身長は追い抜かされそうな勢いだ。それとともに知識もついてきて、「どこでそんなこと覚えたんだ??」ということも少なくない。

「親は無くとも子は育つ」ではないけれど、子どもは親が教えることなど霧に霞むほど、ものすごいスピードで知識を吸収し、世界を学んでいくのだろう。まるで水に落としたスポンジのように。

そんな息子のスポンジっぷりに感心しつつ、「若いっていいなぁ」と思ったりするんだけど、その一方で、じゃあ自分はどうなんだ、と自問してしまう。何でも知ってるような気になって、スポンジが干からびちゃってる大人になってはいないかと、少し不安になる。

「おっさん」という比喩は、自分が知ってることにあぐらをかいて、その範囲に安住して、すっかりスポンジがひからびてる人のことをいうんだろう多分。「若いっていいなぁ」とか、「若者がうらやましい」とか言って、がんばっている若者を安全地帯から高みの見物をしているようでは、スポンジは干からびていくばかりだ。

今年は2つほど新しいことをやろうと思ってる。もちろん慣れてないので、芳しくない1年になってしまうかもしれないが、いいじゃないかそれで。大人にとってはそんな過程こそがまさに黄金。僕も息子の負けないようにスポンジに水を満たしていこう。

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