私の妻は摂食障害

みなさんこんにちは。


今回からゆっくりですが私の妻のお話をしていこうと思います。


まず前置きとして、摂食障害を完治させたとか専門的な内容をお話する訳でなく、あくまでも人生のパートナーとして、

どう接しているのか
またどの様な治療をしているのか

等をお話していきたいと思います。


これを読んで

近くに摂食障害の人がいる

とか

実は家族がそうなんです

とか

そういう人に共感して頂きたいのと


恋人仲や夫婦仲で悩んでる人や他の人間関係で悩んでる方にも読みやすいようにヒントをたくさん入れ込んでいます。

ただここに記載している内容が「絶対」ではありません。

10人10色様々な生い立ちを経て今を暮らしてる方々がいる中で「絶対」はありません。

その点をご理解して頂けたらこの先を読んで欲しいと思います。



他にも私個人の話になりますが、日本語がとても苦手です。

文法が間違っているや
打ち間違いがある

等は良くあることですので、分からないことは何でも聞いてください笑"


1,妻との出会い

妻との出会いは前職場でした。

現在は2人とも別の職場へ変わりましたが、当時は同じ建物の中で全く関わりのない場所での勤務でした

休憩時間だけはみんな同じ場所でしていました。

しかし妻は摂食障害の為、あえてみんなのいない場所へ移動し食べていたと後に明かしています。
(当時は休憩場所にいない事に気づいていなかった)


当時を振り返ると2人とも(私も妻も)元気がなかったと思います。
気力が全く無かったとお互い思っていました。

私は離婚した身であり、このままじゃ結婚できないと
20代後半で焦っていました。

幸せな家庭を築きたい。

それが私の夢でした。

当時の私は周りから見ると「女に飢えている」様に見えていたと思います。

それくらい私は女ったらしであり、焦っていました。

妻も離婚しています。

離婚後の1人での生活に元気がなかったのだと言っていました。


そんな時に私は思い切って今の妻のロッカーにメールアドレス付きの紙を貼りました。(LINEのIDも一緒に)


女ったらしな私は、実はそんな事は1度もした事がなく
ロッカーに紙を貼らなきゃ後々後悔するんじゃないかと言う気持ちがあり、行動に移したと思います。


その後はトントン拍子でお付き合いまでいきました。


2,一緒に住む事を甘く見てた。

同棲を初めて1週間。

何も感じていませんでした。

妻の事を何も知りませんでした。

職場で「私は摂食障害」と言っていたのにも関わらず、摂食障害と言う意味を理解していませんでした。

もっと言うならどんな症状なのかも何となくしか知りませんでした。


実はこの時、妻は私が寝た後に物音立てずに食べて吐く行為を毎日していたんです。


何で私が寝た後かって?


それは見られたくないからです。

食べてる所も、吐いてる所も見られたくない。

見られたら嫌われる。

離れて行ってしまう。

怖い。怖い。


こんな風に思っていたそうです。

凄いですよね。食べる姿も見られたくないんですよ。
吐く姿はもちろんもっと見られたくないんです。

私は呑気なもんでした。

だって何にも知らなかったんですから。

私が寝た後に食べて吐いてるなんて全く知らなかったんですから。


実は…

妻と同棲を初めて1ヶ月が過ぎた頃

妻は「摂食障害だと言うことをしっかり話をしなくちゃ」と考えていました。

この時の妻は凄い勇気を出したと思います。

私に「実は食べて吐いてを夜中にしてる」

そう話してくれました。


この時、妻は私の予想外の返答に唖然としたと思います。

私「そうなんだ、なら吐かない日を作ってやめていけば良いじゃん」

私は妻にこう答えました。


今思うと、当時の私をぶん殴りたくなります。
そんな簡単な事で治るなら苦労はしないはずです。
摂食障害と言うものをかなり甘く見ていたのでした。



3,摂食障害と真剣に向き合う

私が摂食障害を軽く考えていた時に
ふと摂食障害について調べたくなりネットに向かっていました。
そこには衝撃の事実が山ほど記載されています。


例えば女性ならダイエットをして綺麗になりたいと思うのが一般的なのに対し、摂食障害は喉を通した物を吐かなければいけないと言う強い圧迫に迫られて、吐いてしまう。(個人差はあると思いますが)

もう最初は同じ人間なのに全く別の世界に住んでると思いましたよ。


妻とその日のうちに話をしました
原因から、どんな状態になったのか等を細かく聞けました。


妻は酷い時は体重が28kgだったそうです。
この体重は人間のギリギリの体重です。

この話をした当時はもっと多かったと言っていたと思いますが体重は実際は30kg前半だったと思います。

実際に28kg~30kgの体重って体力がなくて自分の体が重く感じるんです。

そんな体重になったとしても食べて吐いてを繰り返し、水を飲むだけでも太ると思い吐きます。

これはやめなきゃ、やめられない、やめたい、って思ってもやめれないんですよね。

依存なんて可愛いレベル。
それくらい摂食障害って大変なんです。

言い方を変えるなら

心を縛られているんです。


食べて吐いてを繰り返さなきゃ寝ることすら出来ないんですから。

それほど人間の心とは縛られてしまうものなのだと教わりました。

この文章だとどのくらい縛られているのか分かりづらいかもしれないですよね。
例えるなら、食べて吐いてをやめなさいと言われるのは

摂食障害の人の生きている事を
その人自身を否定しているのと同じなのです。

要は生きてないでくれと言われてるのと同じなのです


4,それからの私

摂食障害と言うものを調べて、話を聞いて、

もしかしたら一般的には「こんな人と一緒にいれない」だとか「汚いから嫌だ」とか「細すぎて気持ち悪い」と言う感情が出てくると思います。


私は違いました。

この人の「摂食障害」を治せる気がしたんです。

何年掛けても良いから治してみたいと感じました。

真正面に立たずに、横に並んで一緒に歩く決意をした時でした。



5,引越し

それから色々ありまして引越しをすることになりました。

全く未開の地へ。

しかし、お互いの実家は1時間あれば着く距離でしたので県を跨いでも近くと言う認識でいました。


今まで通ってた病院が遠くなったくらい。

同じ病院に通う事にしたのです。


病院には月に1度、一緒に通っています。

妻のことで分からないことがあれば先生に聞いていますが、いつも先生には褒めていただけます。

先生は妻が14歳の頃から見ている第二の母の様な存在。

約20年間変化がなかったのに対して先生も色々対策をしてくださっていました。

しかし私と一緒になってからと言うと、変化が現れていたとのことでした。

ある時私は先生に言われました

「あなたはどうしてそんなにあの子(妻)に対して良い接し方ができるの?」

と言う質問をされたことがあります。

正直、なぜだか分かりません。

ただ、思うことはなんとなくそうしなきゃいけない気がしたから
でした。

そして先生に以外な事を言われました。

先生「あの子(妻)とあの子の母親(義理母)の距離を離す事が出来て良かった」

そこから先生はそっと話し始めました。



6,妻と義理母の関係

先生はこう言います。
「全てじゃないけど、摂食障害の原因となったのはあの子の母親が大きいと思うの」

確かに変だと思いました。

毎日必ず母親から電話が来るんです。
何も大した用事が無いのに毎日です。
娘だとしてもいい歳の成人女性に毎日電話を掛ける母親

母親は妻に依存していました。

これにはきっかけがあったそうです。

妻がまだ幼い頃、まだ女性が働くのが珍しい時代

義理母はお仕事をされていました。
仕事が終わり家に帰ると娘(妻)が
「ねぇねぇお母さん」と何度も言い寄ります。

仕事疲れで娘の相手をするのは大変だったとの事

妻には兄もいます。
妻が話をするとその話を遮って
兄が話を切り替えてしまい
妻の話は全く聞いてもらえなかったそうです。

ここから「私(妻)は存在してはいけない」と思い込む様になったと言います。

そんな原因です。
母は自分のせいだと思い、毎日電話してくる様になったと言います。
あの頃、相手に出来なかったから今してあげなきゃ・・・。
義理母も自分を攻めて居たのです。


7,誰も悪くない

その話を聞いて私は人間の気持ちの歪みを知りました。

そして思ってのです。

誰も悪くはないじゃん。と

それなら義理母が毎日電話しなくても良いように
私が妻をしっかりと見ていこう

そう思いました。

簡単にに言っていますが
簡単じゃないです。

そんな事は分かっています。

だけど、誰も悪くないんだからみんな幸せだと思うように
考えていけば良い
とかなりポジティブに思ったのです。



今回のお話はここまでです。
簡単にお話をまとめてみましょう

・摂食障害とは、思っているよりも深くそして重い病気
・体重が減ってもやめられない(栄養失調で亡くなっている方もいらっしゃるくらい怖い病気)
・原因は幼少期に出来やすい(全員が全員ではないと思いますが)


次にここまでで私がやってきたことを簡単にまとめます。
・病気についてちゃんと調べた
・妻を治すために生まれてきたと本気で思った
・まずは原因を本人または病院の先生に聞いてみた
・妻の気持ちになり、将来どうなりたいかを話て気持ちのすり合わせをした
・例え原因が妻の親であっても(一部であっても)誰も悪くないし、みんな気持ちが幸せになる方法を考えてみた。


以上が今回の内容です。

続きはまた来週にでも書いてみます。
先に言うならば、妻はまだ摂食障害が治っていません。
しかし出会った時と比べると格段に幸せになっていて更に
完治に少しづつですが近づいています。

この話で質問が有る方は何でも良いので聞いてください。
答えれる範囲でお答えします。


それではまた。


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