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心の恥部を全力で晒してみよう
白状する。
僕は外を歩いているとき、「かわいい人にひとめぼれされたいな」と思っている。
・・・いや、まだ自分を守っている。
僕は外を歩いているとき、「あの人、俺に惚れてるな」と思っている。
うん、これだ。
僕は外を歩くだけで誰かに惚れられると思っている。まあまあかわいい顔をしているし、見ようによっちゃあかっこいいし、ちょうどいいくらいにオシャレでもある。
この前友達と街へ飲みに出たとき、道の向かう先で女子4人くらいが店前でたむろしていた。順番待ちだろうか。
僕たちが彼女らの方向へ歩いている間中、彼女らはこちらをずっと見つづけている。別に僕たちの背後に何かがあるわけではない。そしてなにやら僕たちについてひそひそ話をしている。そして彼女らの前まできたとき、その中の一人が「うん、ありあり」と言っているのをはっきりと聞いた。
はい、惚れられた。
んー、あの、すみません、もう書くのやめていいですか?
心の恥部を晒してみようという企画だったが、思った以上にしんどい。
「きもいだろ」というナイフが何本かおなかに刺さっている。
なんでこんな一銭の得にもならないことで血を流さないといけないのか。
あと、この後飲み会の約束もあるのだ。
ゆっくり下腹部を切っている場合じゃない。
とにかく、僕には誰にも晒していない痛々しさがある。
あなたにも誰にも言えていない「痛さ」はありますか?
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