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マーケティングで使える小ネタ集

今回はこれまで読んだ本などから、私が気に入って現場で使ったり、または常に念頭に置いている”マーケティングに関する名フレーズ(小ネタ)”をいくつか紹介してみたいと思います。


①『ビジネスは「まんじゅう」』

「まんじゅうはアンコと皮でできとるやろ。これを理容室に例えるとな……髪を切る技術がアンコや。そして、理容室をどういうふうに運営するかという経営技術が、まんじゅうの皮や。つまり、アンコと皮がうまく組み合わさってこそ美味しいまんじゅう、つまり繁盛する理容室になるというわけや」
「で、皮である経営技術そのものは基本的にどんな業種にも応用できるから、アンコが何であっても包むことができる。まあ、経営コンサルタントというのはまんじゅうの皮の専門家や、と思ったらええわ」

さかはらあつし著「小さくても勝てます」

私ができるのは基本的に皮の部分に対しての支援となりますが、前提となるアンコが全然美味しくないのに(失礼!)、皮ばかりに目がいってしまっている相談者は意外に多いです。
なので、アンコが十分美味しいのに、皮がイマイチなまんじゅうと出会った時には、めちゃくちゃモチベーションが上がります。


②『変人なまこ理論』

ある村に10人の農家がいたとする。彼らは自分たち10人分のお米を作っている。そのうち5人で頑張れば10人分のお米を作れるようになり、残りの5人もせっせと作れば合計20人分のお米ができる。しかし、10人しかいないのに20人分もあると市場は飽和し、お米がダブついてしまう。
では、どうするか。残りの5人は海に遊びに行って、ナマコでも採ってくればいい。そして、お米を作っている人に「これがあればごはんが進みますよ~」と言ってナマコを売るのだ。その収入の中から自分はお米を買って、初めて経済が回る。
つまり、世の中の発展のためには、全員がお米を作ってはいけないのだ。周囲と足並みをそろえずにナマコを「食べられる」と発見した変人たちが、既存の社会を変えられるのである。

酒井 敏ほか著「京大変人講座」

自分がこの村にいたら、せっせとお米を作り、お米を作らず海に遊びに行く人に腹立ててるでしょう。しかしそれだと、なまこが食べれることを発見するようなイノベーターは出てこないということです。イノベーションを起こすのはいつの時代も変人です。異質なものを受け入れる寛容性って大事ですよね。


③『ボジョレー思考VSロマネコンティー思考』

ボジョレー思考というのは「生産性」や「合理性」が何よりも重視される世界。「もっともっと」を追い求め、行き着くのは「青天井」。まさに資本主義の世界ですね。追い求める場所へいかに「効率的」にたどり着けるかが重視される。「ボジョレー」は量産、たくさん売ることが正義のイメージ。
一方でロマネコンティ思考は「生産性」や「合理性」よりも「あらかじめ決めた」「ゆるぎない」ゴールを追い求めます。そして「ゴール達成が最終目標であり、ゴール以上は求めない」という思考です。「ロマネコンティ」は数も売り先も制限しているイメージ。
皆さんが一念発起して起業したとします。その時皆さんは、この起業にどういうゲーム感覚で臨みますか?

 高松智史著「答えのないゲームを楽しむ思考技術」

人によってビジネスのゴールは違いますし、さらには人生観や価値観は様々です。
私の勝手な思い込みで相談者の想いとズレた支援とならないよう、常にフラットな気持ちで接することを心がけなければなりません。

今回の小ネタはここまで。


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