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死ぬこと以外はかすり傷っていうやん?

ふとしたきっかけで、医療もののドラマをよく見るようになった。
数年前に流行ったらしい。
なかなかこう、理解しづらいかも知れないが、少しずつ周りに受け入れられていく主人公の様子と、めちゃくちゃ聞き覚えのある症状のオンパレード…自分と重ねて見てしまうのだ。
あの時感じた、失う絶望感と、もどかしさ。
当たり前のようにあったことへのありがたさ。
重大宣告をするときの医者の顔。
いまだにこれらは覚えている。あらゆることをすぐ忘れるのに。

なかなか、立場を変えて見ることはできないけれど、医療ドラマという形で、入院時の受け入れ側の心情を少しでも理解しようとしている。
そうすることで、生きることに、前向きな気持ちになれる気がするのだ。
気のせいだろうが。
ここぞ、という時に思い出せる最大の武器を手に入れたような、そんな気持ちだ。
死ぬこと以外はかすり傷、だ。

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