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法律英語の友はGoogle翻訳

テキストを読んで、過去問を解いて、無事、合格点は取れるようになるだろうと思えた短答民法

じゃあ、と、短答民訴に移った途端、意味が全く分からず辛くなって、英米法の民事訴訟法を読んでます。

Civil Procedure (Concepts and Insights)

7割ほど読みました。

これまで英米法の概説書を5冊ほど読んでみて、近代法なら、どの国の法律でも基本は同じとの確信を抱くに至ってます。それは、連邦裁判所・州裁判所の二系統の裁判システムから成る、アメリカの複雑な民事訴訟法においても同様です。日本の民事訴訟法の教科書で見慣れた概念や実務慣行の方が多いので、逆に日本の訴訟法の性質もよく見えてくる気がしています。

今年の短答は間に合いそうにないので、あと、刑事訴訟法、会社法等の英米法の概説書に目を通した後、予備校等の添削サービスを用いて日本の司法試験の論文学習に戻りたいと思っています。


英米法のテキストは英語で読んでいますが、普段英語の本を読み慣れている僕でも、数ページあれば1箇所くらいは、段落全体の意味が取れない箇所が出てきます。

おおよそ、知らない意味や表現が2, 3あるせいで全体が分からなくなるというだけなので、段落ごとGoogle翻訳アプリに貼り付けて日本語訳の意味を見れば、解決します。

今さっきだと、民事訴訟の拘束力等を取り扱った章冒頭の次の段落の意味が分かりませんでした。

Legal procedure is part of a complicated interaction between what has been termed private ordering and public intervention. As we have seen throughout this book, modern society brings people together in a variety of settings and injects an active state presence into all manner of everyday activities. Inevitably, there are disputes, and the purpose of a procedural system is to secure the just and efficient resolution of those disputes. Yet, as we have also seen, disputes do settle all around us, based on social norms or simply on an understanding of what is right and what is wrong, what is contestable and what is not, without the necessity of the full resources of the system. Still, the very fact that the full system exists does much to induce this state of affairs. Every settlement occurs against the backdrop, sometimes but certainly not always explicitly invoked, of what might occur were the matter to be taken to court, with all its associated costs and other demands, including the time and disruption associated with legal proceedings. In this sense, disputants outside the legal system are said to be bargaining “in the shadow of the law.”

分かりやすい日本語ではないですが、Google翻訳の日本語訳も貼っておきます。

法的手続きは、いわゆる私的秩序と公的介入の複雑な相互作用の一部である。本書で見てきたように、現代社会はさまざまな状況で人々を結びつけ、あらゆる日常活動に国家の積極的な存在を注入している。必然的に紛争は発生し、手続きシステムの目的はそれらの紛争を公正かつ効率的に解決することである。しかし、また見てきたように、社会規範に基づいて、あるいは単に何が正しくて何が間違っているか、何が議論の余地があって何がそうでないかについての理解に基づいて、システムの完全なリソースを必要とせずに、私たちの周りで紛争が解決している。それでも、完全なシステムが存在するという事実自体が、この状況を引き起こすのに大いに役立っている。すべての和解は、訴訟に持ち込まれた場合に何が起こるかという背景の下で行われるが、必ずしも常に明示的に呼び出されるわけではない。訴訟に伴う費用やその他の要求、法的手続きに伴う時間や混乱など、あらゆる要求が伴う。この意味で、法制度の外にいる紛争当事者は「法の影で」交渉していると言われる。

1文目で分からなかったのが、private ordering.

orderという上位者からの力による秩序形成作用がなんでprivate(私的)なのかと引っかかりましたが、それはこの章のテーマそのものでした。裁判とかなくても、もし裁判になったらこうなるよねということを踏まえて、私的な秩序ってできますよね、ということらしい。だから、この箇所、

Legal procedure is part of a complicated interaction between what has been termed private ordering and public intervention.

の意味は、「法手続は、いわゆる私的秩序(の形成作用)と、公的な介入との複雑な相互作用の一部分にすぎない。」のような感じになるでしょうか。private orderingを文脈を見て「私的秩序」と簡潔に訳してくれているGoogle翻訳のおかげで解決しました。

次に、初見で分からなかったのは、次の箇所。

Every settlement occurs against the backdrop, sometimes but certainly not always explicitly invoked, of what might occur were the matter to be taken to court,

occurs against the backdropで、ついプロレス技のバックドロップのような場面を思い浮かべてしまい、against the backdrop of ~で、「~の背景」という、無色透明な普通の叙述文の解釈が頭から抜けてしまいました。あと、「~」の部分が単語でなく文章になっていたのも見落とした要因になっていました。さらには、その文章が倒置を用いた仮定法というのも見落としポイントでした。

大学入試みたいな英語ですね。こんなややこしい文章の方が少ないです。翻訳アプリの翻訳を見て思い出せれば大丈夫です。

意訳すると、

和解は、必ずしも明示的な「和解」の手続きを経ることなく起こるが、それは、事件がもし裁判に持ち込まれれば何が起こるかを踏まえて進められる。

といった感じになるでしょうか。

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