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箕輪さんが新人編集者が陥りがちな壁にアドバイス!

今日紹介したいのは、

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「書籍編集者を目指すあなたへ」(箕輪厚介さん著/kindle版)です。

天才編集者と呼ばれる箕輪厚介さんが、新人編集者が陥ってしまう壁とその壁の越え方が紹介されています。

「書籍編集者を目指すあなたへ」の内容

若者が陥る壁やその超え方が書かれているので、その概要を紹介していきます。

良い著者に巡り合えない壁
今、本を出して売れるのは一部の人だけです。そのためそこに経験ある上司が担当し、新人に場面はありません。

この壁への解は…
「最初は、誰もが諦めるような大物にいけ」

新人はどうしても凡人のレッテルが張られやすいです。なのでそのレッテルが貼られる前に行動しとかないと、環境は変わりません。
階段は上から下への精神です。手頃な仕事が多い下からだと上に行くのは大変です。その分最初は圧倒的努力が必要です。

大物の口説き方は?

その答えは…ブンセキが大事!

相手の性格、気持ち、人間性を性格に理解し、好き嫌いや求めているものを的確に言語化していきます。
そもそも本を出すことが、著者にとっても大きな魅力(お金以外)である必要があります。(ファンが増えるとか)

執筆作業で大事なことは?
大物を口説いた後は、執筆です。

タイトル決め
良いタイトルとは
「まだ言語化できていない人々の欲望や悩みを先回りしてあげるもの」
と箕輪さんは定義しています。
本はお金を払っているから、読者は否定<肯定をしてもらいたく、希望を与える言葉が良いです。
ネガティブ×ポジティブのタイトルは受けてる前例が多いです。

目次決め
テレビや新聞で広告打つ時に、引きとなる内容見出しを考える必要があります。そしてそこから全体も設計していきます。

インタビュー
重要な点を3つあげています。

・自分で結論を決めつけない
自然の会話の流れで聞き出すのがベストです。

・事前準備して、直前に全て捨てる
必ず準備をしてから、それを徹底的に忘れてインタビューを聞きます。
つまりその人について完璧に知って、本番では熱意を持って聞きたいことを聞きましょう。

・10ではなく、踏み込んで12まで聞く
どうしても編集の段階でコンプラ等の理由で内容を削られてしまうことがあります。10書いても8まで削られます。そこで12まで書くことで感覚が麻痺して、10くらいまで削らてgoサインが出ることもあるんだとか笑
自己規制をせずに、読者は本当に知りたいことは?と視点が大事です。

その他、気になったことを紹介しておきます。

原稿の編集では、ターゲットに憑依して読みます。この時、そのターゲットについても最大限に分析します。
そして憑依を何パターンも行います。原稿を研ぎ澄ませるのに重要なのは、著者に対する編集者の熱量です。常に頭の中で原稿イメージが作れるからです。

箕輪厚介さんは、本の編集と宣伝は常にセットで考えています。届ける相手や届け方が漠然としていては編集も漠然としてしまいます。

「書籍編集者を目指すあなたへ」の感想

面白いです!

別に書籍編集者を目指していない人でも仕事への向き合い方を勉強できる本です。

仕事の向き合い方を一言で表すと

「相手意識」

です。どうやったら相手や読者が動いてくれるかを常に考えて、その行動を惜しみなく行います。

この惜しみなくというところが大事で、箕輪厚介さんは出来ないという決断を全くしません。

「出来ない」というのは社会的秩序に自分が流されているからという理由が多くて、そこの常識を人に迷惑に掛けないように砕いています。

とはいえ、自分が目指すものと常識の乖離に悩むサラリーマンの気持ちを箕輪さんは自身で体験しているので、言葉が優しくて入ってきやすいです。

その上で、新卒は自分への嘘の回数が少なくてすむので、素直に努力したいです。

そんな姿を踏ん張って続ければ、新人の方が大物には届きやすいと信じています。