阪急電車はストーリー展開が斬新で面白い!【感想まとめ】
今日紹介するのは、この本。
「阪急電車」(有川浩さん著)です。
早速、概要や感想を述べていきたいと思います。
阪急電車とは?
「三匹のおっさん」や「図書館戦争」等と出している、有川浩さん。
そんな彼が書いた「阪急電車」は阪急電車でも全国知名度が低い、無論神奈川県民の私も知らなかった今津線が舞台になっています。
片道わずか15分の短い間に乗り合わせた乗客の人生を、停車駅ごとに主人公を変えながら描いています。
恋の始まりや別れといった恋愛に関する内容が多く、電車という目的地まで向かうまでの公共交通機関だからこその小さなほっこりさが、男性ばかりと絡む僕には新鮮で淡いなあと思いました。
事実、結構に売れていて、私がこの本をgetしたときの帯には、130万部突破と書いてありました。
阪急電車 感想
面白くて、夢中に読んじゃいました。
気になった点として、主人公の周りにいるお客さんの行動にちゃんと伏線があることです。
各駅ごとの主人公を描きながら、前の目次の主人公が登場したり、次の目次での主人公が出ています。
彼らの行動が、その編での主人公の心情にどう影響を与えているのか、そのつながりを追うのが面白く、つい次の駅の章まで読んじゃうという感じでした。
それ以外でも普段我々が経験する電車内での「負」を、周囲の目を交えながら書いていて、非常に感情移入しやすかったです。
もう一個気になったことが、心温まる話が多いことです。
電車の中から生まれる話が故に、私達の身近でも起こりうる些細な出来事が多いです。そんな些細な出来事が、電車に乗っている他の人からの言葉に助かって、些細な幸せ・心がホッと温まる展開に変わっていくのが、読んでいて幸せな気持ちになります。
最後に余談ですが、関西の方はこの本のようにそんなに乗客同士で話をするのでしょうか。(笑)
私は生まれながら関東育ちなので、全く想像つきません。てか、他の乗客と話したこともないです。
でも、こんなに柔らかくて暖かい会話と出会いが生まれるのなら一度今津線に乗ってみたいなと思いました。