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にせいのこ②

(※このエッセイは、個人特定・宗教団体特定を防ぐため、一部改変を行なっております。特定される行為及び、書き込みは絶対にご遠慮下さい)

私はとある田舎の、2人兄弟の末っ子として生まれてきました。

家族構成は、両親、姉、父方の祖父母、の計6人家族です。

両親は共働きだったので、家に帰ると必ず祖父母が世話をしてくれ、私はおばあちゃんっ子でした。
祖父は意地悪で癇癪持ちな性格だったので、子どもの頃は苦手意識がありました。

父は祖父の世代から受け継いだ家業を続けて、土日も関係なく働き、母も一緒にその仕事をしていました。
他にも、ボランティアやPTAの活動もしつつ、時間の合間を縫っては子ども達を遊びに連れて行ってくれたり、買い物やドライブへ行かせてくれました。

父の車に乗って、小さいカーナビで見る映画は、私にとって特別な空間のシアターでした。

しかし、私の家は他の家庭とは少し違う部分がありました。

私の家は、家族ぐるみで新興宗教の信者の家庭でした。

仮にこの新興宗教のことをX教会と仮名します。
(※以降、このX教会について書かせていただきますが、とても有名な団体のため、絶対に特定及びコメント欄等に「○○教会のことですよね?」と書くことはご遠慮ください※)

元々はX教会に祖父母・父・父の兄弟が入信し、
父はとても熱心だったため、妻と私たち姉妹も入信した、という経緯です。

私は生後三ヶ月で入信したため、自分の意思など全くなく、

生まれた時から信じる神様を親によって決められ、いや、押し付けられて今日まで生きてきました。

かと言って、普通の宗教とは違い、
クリスマスやバレンタイン、といったイベントは家庭内で普通に行われていました。

「クリスマスはイエスキリストの誕生日を祝う日ではなく、サンタさんがプレゼントをくれる日!ケーキとチキンを食べる日!だから宗教とは関係なし!!」という父の判断で、

バレンタインもそのような理由でイベントごとは家族で楽しみました。

その辺りは、他の新興宗教とは違って緩い部分だとは思います。

しかし、徹底的に言われてきたのは、
「他宗教はX教会と比べて、愚かな教えであり、邪悪なものだから、信じてはいけない。学んではいけない」
「神社やお寺には行くな。鳥居なんて潜ったら絶対にダメ」

と厳しく教わってきました。

子どもながら、「なんで?」と思いましたが、
「お父さんがダメって言うからダメなんだ。よくわかんないけど、やめておこう」と素直に従いました。

→次回に続きます。
(※このエッセイは、個人特定・宗教団体特定を防ぐため、一部改変を行なっております。特定される行為及び、書き込みは絶対にご遠慮下さい)

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