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にせいのこ③

(※このエッセイは、個人特定・宗教団体特定を防ぐため、一部改変を行なっております。特定される行為及び、書き込みは絶対にご遠慮下さい)

私には5歳年上の姉がいます。

姉は私と違って成績優秀で、野球好きの父の言う通り、女子ソフトボールをしていました。


その点私は、勉強できない・運動嫌い・要領も悪いの、悪いだらけの子どもでした。

さらに、家庭教師代、塾代、そして大学にかかるお金も親に一部負担してもらいました。
私は家族の中で一番の“金食い虫”の“穀潰し”でした。


そんな姉と私は、子どもの頃とても仲が悪かったです。
というより、姉は私のことを相当嫌悪していました。

私が小学校に上がる頃には、姉から毎日のように「死ね」「バカ」「こっち見んな」「うざい」と言われ、目が合うと睨まれて生きてきました。

当時の姉はいわゆる反抗期・思春期だったのでしょう。それに、5つも歳の離れた妹など、会話が成立しないのも仕方ありません。

これは姉が自立して家を出るまで続きました。

それもあってか、私はとても自己肯定感の低い子に成長していきました。

“姉より劣っている”自覚があった私は、両親から愛されてもいい『証明書』が欲しかったのです。


姉とは違い、何にもできない私が、「よくわからない・理解できなくても、とにかく一生懸命やっていればいい子だと言われる」ことは、【信仰心を高める】ことでした。

つまり、X教会の活動に熱心になることでした。


姉は教会に対して否定的であり、距離を置きたがっていましたが、

私は逆に、
両親と熱心に信仰することで『愛されてもいい証明書』を得ることができました。



→次回に続きます。

(※このエッセイは、個人特定・宗教団体特定を防ぐため、一部改変を行なっております。特定される行為及び、書き込みは絶対にご遠慮下さい)

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